内容説明
つけ込まれ、踏みにじられ、でも別れられない。会うたびにエネルギーが奪われ、へとへとになってしまうのに、なぜか関係を断ち切ることができない相手。そんな泥沼の人間関係には「心の吸血鬼(ヴァンパイア)」がひそんでいる―。不埓な関係に陥るメカニズムを解き明かし、悪縁を断つ術を示す。
目次
序章 ヴァンパイアはあなたの隣にいる
第1章 男性のヴァンパイアと女性の犠牲者
第2章 女性のヴァンパイアと女性の犠牲者
第3章 女性のヴァンパイアと男性の犠牲者
第4章 男性のヴァンパイアと男性の犠牲者
終章 愛による救済
著者等紹介
ホルト,バーバラ・E.[Hort,Barbara E.]
ユング派の心理学者。セラピスト。オレゴン大学で心理学の博士号を修得。診療所でのセラピーの傍ら、異常心理学、社会心理学、発達心理学、性差の問題等多岐に渡る研究の成果を学術誌、講演、セミナー等で発表している
鏡リュウジ[カガミリュウジ]
翻訳家、心理占星術研究家。国際基督教大学大学院修了。アカデミズムからオカルトまで幅広いジャンルを渉猟、新しいタイプの知識人として各種メディアで活躍。日本ユング・クラブの会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
104
一年前に友人からプレゼントされた一冊。いつかは読もうと思いつつも、どこかで読むのを躊躇してしまい、改めて本を開くまでに一年の月日がかかってしまった。これは、万人に必要な本ではない。どちらかというと、必要に迫られて読む本ではないかと思う。だからこそ、はじめから終わりまで読むのがつらく重い。ここで取り上げているのは現代のヴァンパイアにの分析であり、対処法である。女を食い物にするジゴロ、男を骨抜きにする女など「心のエネルギー」を吸って生きる現実世界のヴァンパイアの正体を物語や事例を通して紹介しているのです。2013/10/14
コウメ
39
本書では、人間の心のエネルギーを吸ってきたり、無意識のうちに相手に付け込み、相手を支配したり、依存した関係になどの人間を「ヴァンパイア」と表現しているが、読んで思ったのが逆にヴァンパイアという表現が逆にイメージしにくいし、日本にはあまりなじみ深くないと感じた。 2020/12/04
*花福*
2
人の心につけ込んで支配してしまう人を「ヴァンパイア」になぞらえて、ギリシャ神話や映画のストーリーから解き明かすもの。ヴァンパイアな関係を断ち切るには依存ではなく「セルフ」を産み出し、前向きエネルギーが有効ってのは「なるほどぉ」と思った。おもしろかった。2010/08/24
ニコ
0
タイトルから期待していたのとちょっとちがうかなー。エネルギーを吸い取ってしまう相手を「ヴァンパイア」とたとえるのはおもしろいが、事例はいまいち、よくわからなかった。2012/05/10
ポペスコ
0
身近な人から心を搾取する人物を「ヴァンパイア」に例えて、それを男性と女性のヴァンパイアに分けて、たくさんのエピソードを交えながら紹介する内容。 なんかヴァンパイアの比喩が強引すぎて心に落ちてこない。 (ex.ヴァンパイアは光に弱い。だから我々も心に光をともすことによってヴァンパイアを退治できるのだ) そんな批判的な視点でしか読めなかったけど、身近な人をヴァンパイアに例えて見ることによって、対人関係を客観的に見るきっかけが作れたような気がする。 2011/01/31