出版社内容情報
このごろのお客様ときたら、呪われた花びんにささやくドクロと、魔法使いの腕が鳴る依頼ばかりだったのに、ワケあってみんな契約不成立。たいくつな十年屋をよそに、カラシは新しいお友だちに出会い…。全7話収録。
内容説明
このごろのお客様ときたら、呪われた花びんに、ささやくドクロと、魔法使いの腕が鳴る依頼ばかりだったのに、ワケあってみんな契約不成立。そのなかで、たいくつな十年屋をよそに、カラシは新しいお友だちに出会ったようです。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』でジュニア冒険小説大賞受賞、『孤霊の檻』でうつのみやこども賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
挿絵画家。SF、ファンタジーなどの分野で多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
いつもながらほっこりとする物語です。いま出ているシリーズの最終巻です。ここにも楽しい話がたくさん詰まっています。最後の銀行屋の秘密という話が面白い感じでした。さまざまなキャラクターが出てきますがやはり執事猫のカラシが一番ですね。いつもおいしい飲み物や食べ物をつくってくれたりします。もっと続いてくれると嬉しいのですが。2021/12/12
☆よいこ
90
児童書。隠しておきたいもの、捨てられないもの、大事に保管しておきたいものなどを10年間保存してくれる「十年屋」残念ながら今回は契約不成立のお話ばかり。でもカラシちゃんが可愛いのでよし[1.花瓶の幽霊]作者冥利[2.ささやきドクロ]怖がり[3.行方不明の記憶]祖母の思い出[4.おもちゃの旅立ち]黒猫ピニャ[5.黒い泥人形]癇癪持ちはダメ[6.風邪の行方]下心ありあり[7.銀行屋の秘密]強面なのに▽安定の面白さ。2021/05/07
ゆみねこ
76
相変わらず執事猫のカラシが可愛い!この巻は中々契約にこぎつけず、ヒマな日々を送る十年屋。契約に至らなかったお客さんのその後も面白くて、魔法使いに損害を与えるとしっぺ返しがあったり。銀行屋さんの意外な素顔にほっこり。2022/07/09
hirune
59
十年屋さんの魔法を使うまでもなく解決したお客さんや規定違反でダメな案件とか、今回は腕を振るえないヒマな時期のお話し。いつもながら、カラシ可愛いよカラシ…どんどんカラシファンが増えて、そのファン同士がめぐり合い縁を結んでいく予感😄魔法使いたちも生活にお金が必要で、そのために銀行屋さんがいる。強面の銀行屋さんも個性的で面白そう♪今回も楽しめました☆2021/09/01
Nyah
54
あなたの預けたいもの、思い出と共にお預かりします。幽霊憑きの花瓶、ささやくドクロ。おばあちゃんの大切な記憶を探しに行くと、受け取り拒否をされたので作り直し屋に渡したとのこで、作り直し屋に行って渡されたのが素敵な小箱で‥。ピノの大事な黒猫ぬいぐるみピニャはカラシに譲渡、カラシが大事にしている様子にほっこり。ピノの成長と別の巻で出てきたパティシエになったシェラの出会い。呪いの泥人形のラニは十年屋を怒らせた。封印屋のポーと作り直し屋のツル。ハードボイルドな銀行屋ギラトがかわいいものと甘いもの好き。楽しい。2021/06/27