内容説明
現役最長老の落語家・柳昇師匠が豊富な人生経験をもとに、滋味あふれる言葉で紡ぎ出した、異色の『実用新案・新作格言』。―芸道の奥義、信用を得るコツ、話し上手への近道、もてる秘訣、付き合いの作法、長寿の極意、などなどを、意外斬新・絶妙明快に語り尽くす!すべて実体験に裏打ちされた「格言式提言140」。
目次
1章 芸上達のコツは(芸道;修養;話し上手)
2章 処世の法は(交際;忠告;悪口;自慢;失敗;約束;礼儀作法;生活の知恵)
3章 とかくこの世は(男女;夫婦;親子)
4章 先立つものは(お金;健康;長寿)
5章 あ・ら・かると(欲;えと・せとら)
著者等紹介
春風亭柳昇[シュンプウテイリュウショウ]
本名・秋本安雄。大正9年生まれ。昭和16年、陸軍入隊。昭和21年、6代目春風亭柳橋門下となり、昭和33年、真打昇進。昭和57年芸術祭賞優秀賞受賞、平成2年、勲四等瑞宝章受章。林鳴平の筆名による新作落語を自ら実演するかたわら、『与太郎戦記』『寄席は毎日休みなし』ほか多くの著作を出版。日本演芸家協会会長、日本芸能実演家団体協議会副会長、落語芸術協会理事長、ゆうもあくらぶ会長、発明学会幹事など多くの団体の役職を兼務
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感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
1
2001年発行。新作落語でお馴染みの柳昇師匠が、日々の暮らしや修行時代などで発見した格言の数々。すでに辞書に載っている格言ではなく、まだ載っていないがこれから是非とも格言として世に広めたい素晴らしい言葉の数々。高座のあの飄々とした口調でお話していただいている感じを想像しながら読む。くすっと笑ってから、考えさせられる。「努力を惜しむ人ほど他人を嫉む」「完璧な人はいないが、いたら困る」など、個人的に心に刺さった言葉。師匠自身の経験も語られ、多くの弟子を育てて人望の厚かった様子も伝わる。軽いが重い一冊。2021/05/03
けちゃ
1
80年の重みを感じました。「自分と同じ力と思った相手は、自分より上」。なるほど。2013/04/27
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- 和書
- 敵! 徳間文庫