批評の誕生/批評の死

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批評の誕生/批評の死

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062104753
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

批評する「私」とは誰か?批評する行為とは何か?日本を代表する批評家たちの精神の列伝。

目次

小林秀雄―表象の危機とジャンルの自覚
中野重治―愚者の正名
保田与重郎―イロニーと「女」
花田清輝―贋金使いの倫理と非倫理
吉本隆明―失語者の思想
江藤淳―物語と(しての)「私」
秋山駿―石塊のラディカリズム
蓮実重彦―「私」から遠く離れて
柄谷行人―ジャンルの危機とパラドックスとしての批評

著者等紹介

井口時男[イグチトキオ]
1953年新潟生まれ。東京工業大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

79
試し読みで気になり取り寄せ。ざっと読み。代表的な9人の文芸批評家を取り上げ、文芸批評というものの意味合いとそれぞれの取り組みを描く。小林秀雄の難解さや問題意識についていろいろ唸る。正しいよりも、それぞれの「間違い」があるがゆえの魅力があり、それが彼らの「宿命」だとする。様々な間違えた魅力があり、個人芸としか言えない、文芸批評というジャンルの行く先に疑問も持ちつつ、味わおうと思う。2019/01/25

mstr_kk

4
再読。日本の重要な文芸批評家を9人とりあげ、彼らの危機感覚、宿命、「私」のあり方を、高い密度で、しかも分かりやすく論じている。面白いし、教えられることばかりなのだが、なんだかすさまじく不毛な本でもある気がする。どの章も、「対象の独自性→致命的な問題点」という順に話が進むので、批評のむなしさが強く印象づけられるのである。2013/08/01

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