内容説明
痛いので、産みたくありません。このままいけば、西暦3500年には、日本の人口は約一人。人気コラムニストが哀感をこめて綴る、滅びゆく祖国への鎮魂歌。
目次
少子・その理由(痛いから;結婚したくないから;うらやましくないから;愛せないかもしれないから;面倒臭いから;シャクだから;男が情けないから)
少子・その対策(自分で育てない;有名人に産んでもらう;男に産んでもらう;戦争をしてみる;宗教を信じてみる)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
13
30代前半、未婚で少子化を自らも推進しているコラムニストが、どうして少子化を推進するのか、なぜ産みたくないのか、その本音を綴っている。このままいけば、西暦3500年には日本の人口は約一人…。人気コラムニストが哀感をこめて綴る、滅びゆく祖国への鎮魂歌。『IN☆POCKET』に連載された「こんにちは、赤ちゃん」に加筆訂正し、書き下ろしを加える。 2001/02/24
makimakimasa
11
既に20年以上前のエッセイなのでひと昔前感がある。少子の理由でタブー的扱いとされた「愛せないかもしれないから」に関しては、『母親になって後悔してる』という本が今年話題なので、早く読んでみたい。「面倒臭いから」は、先々の人生の価値観が分かれるポイントだと思う。著者の様に自分の時間を100%好きに使えるのを喜びと取るか、あるいは寂しいと捉えるか。経産婦への敬意も感じるが、疲れ果てた子持ち専業主婦を見て、働く独身女はますます母性流出、という件が笑えた。軽い文体と荒唐無稽な話の中に時折、説得力の高い分析がある。2022/11/19
amamori
6
案ずるより産むが易し、の逆をいく当時34歳の著者。理性的に検討するほど、出産育児に楽天的になれず、否定材料はつきない。いままで獲得してきた生活は諦めなければならないが それにみあう楽しさが 経験者をみても感じられずられず うらやましくないし、特に女性身体への嫌悪感は 子供ができても 自分は愛せないのではないかという恐れにまでつながっているという。深刻。2011/01/23
キャリー
4
脱力系少子化対策案集。というよりも、そもそも産みたいと思わない女性が考えつく限りの産みたくない理由を上げて「そこを改善してくれたら...」と言ってみた本、なのかも。たぶん政府とかが最初に手をつけるべきは、この層ではないな。2014/06/06
しろいるか
3
私は子持ちだけど、酒井さんが仰ってることにはなるほどと思う部分があった。2006/03/20