内容説明
昭和を体現した宰相の伴侶で金庫番、そして「越山会の女王」と呼ばれた佐藤昭子。運命の出会いに始まり、二人三脚で総理にまで登り詰めた男と女の、いまだから明かせる物語。
目次
運命の出会い
修羅場への第一歩
登り龍の陰で
田中派の「オヤジ」と「ママ」
総理大臣・田中角栄の誕生
「早く潰そうとしている奴ばかりだ」
「淋しき越山会の女王」と言われて
田中軍団に走る亀裂
オヤジが倒れた
果たされなかった約束
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masato Ⅱ世
3
田中角栄という金権、派閥、日中国交回復、そしてロッキード事件など諸説色々ある政治家ですが、個人的には好きな政治家です。角栄を支え続け全権を任されていた唯一無二の秘書であり、愛人だった佐藤昭子さんの視線のフィクションです。後輩を育て、政敵と調整を重ね時期を判断し政治家主導で政策を実行する政治家を理解し支え続けた姿に読んでいて胸を打たれました。逝去の際も一切遺体に面会、焼香もせず、我慢を重ねて出しゃばらず見送るなんて真似出来ないですね。「オヤジ」「ママ」と多くの政治家、企業家に慕われる訳が分かりました。2024/06/16
risako
3
この前に読んだ佐藤あつ子さんの本のほうがおもしろかったかな。角栄の秘書(で愛人)だった佐藤昭子さんへの取材内容をメインに据えて書いた印象なので、彼女をより客観的かつ多角的に知るには少し偏っていて物足りない印象。昭子さんが存命中に書かれた本なので著者も遠慮があったからかもしれない。2021/03/23
ともあきほ
1
読みやすい。有名なるのも出会いと努力。政治家の秘書などは、仕事ができないと勤まらないだろうし・・ 2004/11/26
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