内容説明
未知の世界への心躍る冒険。西伊豆の海辺の疎開生活で次々に起こる出来事少女の眼で捉えた時代の光と影。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおる
7
西伊豆に疎開していた少女と妹、母親を中心に描いたフィクション。11歳から14歳まで――戦中から戦後にかけて、主人公ケイが経験した様々な出来事に疑問を持ちながら、でも答えは出せないまま成長していく感性が素直でいい。利発な子という印象。ところどころに西伊豆の美しい風景をちりばめ、自然とともに生きる村の生活も垣間見られ、戦中の緊張のなかにもさわやかな潮風が感じられた。読後感もよかった。2022/01/28
夏川
1
疎開した女の子の終戦〜東京に帰るまでの話。筆者の実体験が下敷きになっている。2020/07/03