卑弥呼の謎 年輪の証言

卑弥呼の謎 年輪の証言

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062099233
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

内容説明

なぜ、畿内説なのか…。畿内の弥生の年代が100年も古くなるとは、いったいどういうことなのか…。決め手となった「年輪年代法」とは?邪馬台国はどこに?そして、卑弥呼の墓は?ロマンあふれる謎の一つ一つを、最前線の研究者の証言とともに探っていく。

目次

プロローグ ある古墳研究者の悩み
第1章 二つの編年表
第2章 「高地性集落」は「倭国大乱」でよいか?
第3章 定説への挑戦
第4章 異端の説
第5章 年輪年代法からのチャレンジ
第6章 年輪は語る
第7章 ついに弥生の年代を決定!?
第8章 池上曽根遺跡からの衝撃
第9章 弥生の年代革命
第10章 重大な波紋
第11章 「箸墓」は卑弥呼の墓か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のりきよ

1
著者自身が学者というよりも考古学ジャーナリストということもあり、土器編年の概念や年輪年代法の存在意義などを非常に分かりやすく解説してくれていた。更に、一般的な学術書では発掘成果や著者の推論が淡々と述べられているだけだが、本書では研究者たちの試行錯誤の日々や苦労話がリアルな描写で記されている。だから、池上曽根遺跡の柱根から近畿地方における弥生後期開始の年代が大幅に修正されるまでの経緯をあたかも物語形式で知ることができた。今後ますます年輪年代法の活用が進んで各地の古墳の築造年代が判明してくるのが待ち遠しい。2014/05/03

マロソ

1
前半は高地性集落問題から出発し、次第に佐原真氏による近畿弥生土器編年に疑問を持った森岡秀人氏の軌跡、後半は考古学における実年代測定の手法である年輪測定法を編み出した光谷拓実氏の挑戦、そして池上曽根遺跡における結論と大幅な弥生時代年代観の転換…。周辺の研究者の声や感情そのままで、あたかもドキュメンタリーを見ているかの臨場感で思わずのめり込んだ。但し、Ⅳ式の年代が古くなるからと言ってその頃の前後だけでなく、全体的に引っ張られて早まるという見解にはやや疑問が。年輪年代法の定着にも更なる事例の増加が望ましい。2012/05/25

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