内容説明
嘘をつく彼よりも、絶対裏切らない猫を選んだ船木さん。メス猫の発情で夫婦の危機を迎えた小野さん。死んだ弟のかわりに猫の最期を看取った渡辺さん。日本ではめずらしい、猫だけを診察する病院を訪れる飼い主と猫たちには、甘くせつなく、ちょっと悲しい関係があるのです。
目次
第1章 猫を癒し、猫に癒される人
第2章 恋する季節
第3章 「かわいい」だけが猫じゃない
第4章 小さな命が終わるとき
第5章 溺愛するあまり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅき
33
猫専門の病院ってあるんですね~南部先生の日本、アメリカでの日々の猫と飼い主さんとのお話。飼い猫も大切な家族。専門のお医者さんが増えたらいいなぁ~と思います。2014/11/03
しえる
19
先生と患者の飼い主との対話がメインで、いろんなケースを紹介している。病気のことだけでなく、猫という生き物のこと。猫との向き合かたなど。詳細な処置は出ていないので、予想していた内容とは少し違ったけれど、飼い主として互いに老化したときのこと、病気のことはぜひ覚えておきたい。都合のいい話だけではないからこそ、心にとめておこう。なぜキャットホスピタル(猫専門病院)なのかも、猫の性質を考慮するとキャットホスピタルである理由に頷ける。『かわいい』だけが猫じゃない。2013/07/04
神城冥†
6
日本では例を見ない猫専門の病院を開業した著者が、 ロサンゼルスのキャットホスピタルで 一年間の研修を受けた時と日本で開業してからの 患者(猫)とその家族(飼い主)との心に残るエピソードを綴った作品。ロスでの研修時代と日本での話を織り交ぜた作品ですが、著者が猫とその飼い主さん達に優しく接し、猫達の病気に真摯に向き合う姿に心を動かされました。微笑ましいエピソードとホロリとくるエピソードがあります。トム先生、素敵です。私ももし獣医なら、研修したくなるような先生です。日本の各地にもっと猫専門の病院が増えたらいいな2010/05/08
せいや
1
ハッピーエンドばかりではないが、猫好きなら楽しめるかと。2011/02/28
コユキ キミ
0
猫専門のお医者さんのエッセイ。アメリカと日本それぞれの飼い主の事情があって、興味深い。アメリカの飼い主の方は、強烈な方が多かった気もします。国にかわりなく、猫に対する愛情をひしひしと感じました。研修の少年のエピソードが好きだなあ。なくなっていく猫のエピソードは悲しくて読めなかった。。2016/05/05
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- 和書
- 沁みちゃうわ 徳間文庫