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内容説明
1995年1月17日午前5時46分、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.2の地震が神戸市を中心とする兵庫県南部を襲った。阪神大震災である。高速道路は崩れ落ち、鉄道のレールは飴のように曲がった。大地は裂け、建物は倒壊し、街は一瞬のうちに形を失い、廃墟と化した。死者は6300人を超え、負傷者は4万3000人余り、家屋の全半壊20万戸以上にもおよぶ大災害であった。避難者数は当初32万人にも達したという。ライフラインも壊滅的な打撃を受け、懸命の復旧努力にもかかわらず、復旧までの日数は電気3日、電話14日、水道40日、ガス70日を要した。瓦礫のなかで茫然と立ちすくむ人々を励まし、奮い立たせたものは何だったのか。企業のトップは何を決断し、どのように行動したのか。本書は、大災害のなか、敢然と救援に立ち上がった勇気ある企業とそこに働く人々のドキュメントである。
目次
奇妙な予兆
それぞれの午前五時四十六分
初動
救援開始
温かい食事を、日用品を
社長、現地へ
現金一億円を調達せよ!
決して見捨てない
下着クリーニング作戦
トラック部隊、西へ〔ほか〕