脳ミソを哲学する

脳ミソを哲学する

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062079495
  • NDC分類 404
  • Cコード C0095

内容説明

SF界の巨匠が、科学の第一線で活躍する人たちに「最先端のいま」を鋭く問う。解剖のこと、お天気のこと、数学のこと、みんな考えればすべて深遠な哲学に到達する。10人の一流科学者たちが学問の真髄を披瀝する注目の面白本。

目次

第1章 科学哲学者 村上陽一郎さんと「哲学する科学者待望論」のはなし
第2章 解剖学者 養老孟司さんと「脳ミソを哲学する」はなし
第3章 生命誌研究館副館長 中村桂子さんと「生命の歴史を読み解く」はなし
第4章 動物行動学者 日高敏隆さんと「動物たちの言いぶん」のはなし
第5章 数学者 森毅さんと「頭のなかの回路」のはなし
第6章 気象学者 根本順吉さんと「地球の百葉箱」のはなし
第7章 生物工学者 軽部征夫さんと「生物とつくる未来の地球」のはなし
第8章 理論物理学者 佐藤文隆さんと「星を見ずに星を語る人」のはなし
第9章 イカ学者 奥谷喬司さんと「前衛的なイカの生態」のはなし
第10章 評論家 立花隆さんと「科学の未来を覗く」はなし

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

野の花

7
10人もの専門な分野の話が聞けて興味深かった。難しい話もあったが、蝶々の飛び方とか、植物が連絡を取り合って一斉に若芽を出すとか、1963年の超異常気象の話とか、とても面白かったです。2016/11/25

すーさん

0
筒井康隆氏が脳を切り口に10人の理系先生と対談する、と思いきや、各先生の専門に即した内容に基づく対談だった。中でも森毅氏との対談は秀逸。計算ができない数学者が大勢いることに安堵。根元順吉氏との対談では彼が気象学で地道に関連性を考えて発見をしたことを知った。奥谷喬司氏との対談では、イカとタコの違いを改めて知った。普段の興味や好奇心からは得られない分野・内容で平易な言葉に直されているので読みやすい。2015/07/20

とりぞう

0
奥谷喬司氏(『イカはしゃべるし、空も飛ぶ』の著者)とのイカの話が最高に面白かった。イカというのは「すぐ死んじゃうし、ほかの魚を食うし、共食いするし、どうしようもない」生物らしいですよ。おまけに「スルメを作るとすると、外套膜と足があればよくて、内臓はせいぜい塩辛の材料になるくらい…しかも、ひとつの肝臓があればイカ何十ぱい分の塩辛ができる」ので、産業廃棄物となる部分が多いんだそうです。2014/03/15

モモのすけ

0
1998年2月読了。「わたしたちの身体の中には、三十五億年の歴史がある」

たなしん

0
イカちゃんのグロテスクぶりがやばい。腹を引き裂いてそこに精子の袋を埋め込んで生殖するイカがいるんだとか。素粒子レベルに世界はない、という話が面白い。大雑把なレベルのところにしかない世界は、大雑把なレベルでしか解き明かせず、素粒子の研究はだから、ある意味では世界とは直接かかわりを持ち得ないんだそうです。他にも面白い話がいっぱい。頭のいい人たちの会話は、楽しいですね(ただし、内容は相当古いですが)。2011/02/02

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