内容説明
旅好き、“海・山”大好き人間に贈る決定版温泉紀行。北は北海道知床半島から南は鹿児島県屋久島まで日本一の名湯秘湯70選。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
10
95年発行。もう四半世紀ちかく前の古い本。泉質名が旧表示なのはともかく、のっけからカムイワッカ四の滝(2006年より現在に至るまで立入禁止)が紹介されていたり、独鈷の湯も入浴できなくなって随分経つしで、もはや観光情報としては役に立つとは言えない。なのに読むべき価値を失っていないのは、これがガイドブックではなく文筆物だからだ。今の世は、料金や泉質などの情報くらい、検索すればすぐ調べられる。だから、検索しても出てこないものに価値がある。体験や情緒を封じ込めた文章は、おそらくこの先ずっと、価値を失うことはない。2019/02/17
yk
7
日本は天国なのかもしれない。どこへ行ったって温泉がある。昔の文人達はそれぞれ好きな温泉宿にこもって物書きをしていたようだ。山頭火は万座温泉にもいたようで、こんなところにも来ていたのかと衝撃を受けた。この本ももう20年以上前の本だし、紹介されている温泉も今はどうなっているのかわからない。それでもいくつかの温泉は最近行ったこともあるところが紹介されていて、他もまだまだいい感じでやってくれていることを祈っています。著者は温泉を妻にしたいというくらいなので紹介文が素晴らしい。この本片手に温泉をまわりたいと思う。2018/06/07