内容説明
ここでわたしの書いたのは、英雄伝説である。英雄の出自来歴をたしかめたく思ったし、英雄が英雄になるための偶像誕生のいきさつをも知りたかった。わたしは、ときに伝記風に、ときに創作風に、ときに随想風に、これら十二人の男たちについて記した。
目次
その1 色悪―民谷伊右衛門「首が飛んでも動いてみせるワ」
その2 薄幸―早野勘平「色に耽ったばっかりに」
その3 修羅道―熊谷次郎直実「十六年は一昔、ア、夢だ夢だ」
その四 白浪―弁天小僧菊之助―「知らざあ言って聞かせやしょう」
その5 浮名―切られ与三郎「しかねえ恋の情が仇…」〔ほか〕
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