内容説明
若き日に欧州でユダヤ商法を学び、苦難の末、香港・中国で経営の現地化に成功した石井次郎。その秘訣は奉仕の精神に満ちた人心掌握術と驚異の全手動による工場経営にあった。さらに日系企業の駆け込み寺として深〓に設立したテクノセンター(日技城)は日中の架け橋として躍進し続けている。文庫加筆110枚。
目次
序章 深〓の悲喜劇
第1章 ドライバーとピンセット
第2章 デンマーク彷徨
第3章 ユダヤ・コネクション
第4章 日本的経営の限界
第5章 香港で最も成功した外国企業
第6章 新会社の憂鬱
第7章 天安門事件直後に深〓進出
第8章 中国人特有の経済観念
第9章 中小企業の駆け込み寺
第10章 ユートピア構想
第11章 日本人と国際化
終章 テクノセンターの現在
著者等紹介
佐藤正明[サトウマサアキ]
1944(昭和19)年、山形市生まれ。日本経済新聞社編集局産業部記者、産業部長、編集局長付編集委員などを経て、現在日経BP社専務取締役。82年10月、「トヨタ・GM提携交渉に関する特報」で新聞協会賞(編集部門)受賞。96年、『ホンダ神話 教祖のなき後で』(文芸春秋)で、第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞
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感想・レビュー
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くらーく
1
石井次郎氏を経団連に。 海外で成果を上げている経営者が、日本経済に物申さねば。 いい本でした。 佐藤正明氏の本は、実に面白いです。2014/04/12
m_a
0
お金を稼ぐことの面白さと泥臭さが伝わってきて、下手なビジネスハウツー本よりよっぽどためになる。仕事はスマートにやるものだと考えがちな人に読ませてあげたい。2013/02/17
置き話
0
買いたい(なぜ売れていない?)2012/02/05
young
0
石井次郎ー全く知らなかったが、香港で経営バリバリしている日本人。その伝記というべき本書。海外で生き抜く、恩を返す、情熱を持って仕事をやり切る。その熱情がばんばんとこちらに伝わってくる本書だった。ユダヤ商法とは、誰もやらないことをやること、受けた恩義をある年齢から返し続けること。また海外行きたいなぁ2025/06/18
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