内容説明
竜馬、松陰、隆盛幕末の英傑も愛読した人生指南書。わかりやすい訳文と訳注、禅による解釈綿密な索引つきの全訳一巻本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
85
この本は、過去に講談社学術文庫4冊本で読んでいたものですが、この1冊本を手に入れての再読です。文字が大きく読みやすく今回は通訳ではなく書き下し分で読みました。日常生活や組織でのあり様をうまく短文にまとめていてある意味処世術的な文章が多くあります。通読すrのもいいのですが手元において時たまめくってみるのもいいと感じます。2024/06/18
壱萬参仟縁
42
A図書館より。分厚いが、中身は人によっては、意外に敷居が低いものです。読書は手段(13頁)。書を読むには(117頁):昔の聖人・賢人、豪傑に頭が下がる。悲しくも発憤という、ジレンマに共感。まず心(153頁)。福澤諭吉先生ならぬ、学問のすすめ(160頁)。読書三法(193頁):孟子の三言。 自分の心を以て、作者の精神ある所を迎えとる。一部は信用、全部は信用しない。作者の人となりを知り、湯治の社会状況を論じて明らかに。教育の方法(218頁)。 2022/02/03
玖良やまだ
24
著者佐藤一斎は、江戸後期の儒学者だが陽明学に傾斜した。西郷隆盛は、西南戦争や沖永良部島への遠島の際も、座右の書として持ち歩いていたという。その中から101条を抄録して「南洲手抄言志録」を刊行した。現代語訳の久須本文雄は、禅寺の住職でありながら大学教授でもある。解説に禅思考が入り面白い。この本も僕の机上の気分転換本。「色欲」という項目もあり、「若けりゃ仕方ない」としてあり、「口に出しては言いにくい」と書いている。決して困難な書籍ではない。どちらかと言えばエッセイである。↓2019/06/01
井上裕紀男
18
過去読ですが、現在audibleでも聞くことができるのに先日感動したので投稿。 日本の碩学と謳われる佐藤氏が紡いだ千を超える語録。いずれも分かりやすく、いつどこから読んでも生きる指針です。人生に悩んだ時、通勤時に音声でずっと聞き、座右版を手に入れてから折に触れ読んでいます。 「仕事は活きた書物」「無字の書を読もう」なんかは、読書と実学を繋げる契機になります。四書五経の道標でもあり、これからも頼りにする一冊は巨木のような支え。 全訳の久須本氏にも感謝。ずっと読み継がれてほしいです。2021/03/04
サンカコカ
4
西郷隆盛が沖永良部島に流されたときに読んでたというのを知って。 想像以上に分厚いが、読もうと思って読むのでなく気が向いたときに数頁読むことにしている。 何回か読むことで、自分のなかで腑に落ちて、自分の考え、思想というものができてくるのだと思う。そう思って読み続ける。 2020/05/16
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