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内容説明
職場には、まるで映画やドラマの主人公になりそうな、過酷で数奇な運命に玩ばれた体験の持ち主が、何人もいた。彼らに共通しているのは、戦争を背景に複数の国の間でさまざまに揺れ動く人生を歩んできたということである。その職場とは、かつてNHKの報道局内にあった「外国放送受信部」という部署だった。
目次
外国放送受信部と内閣調査室
ルーマニア・ロシア・日本三つの国のはざまに生きて
凍土の哀花・シベリア女囚・ドストエフスキー的体験
外務省・満洲電電・シベリア徒刑二十五年
情報のプロ・元ハルビン特務機関員の証言
ハルビン・ナホトカ・四十二年ぶりの再会
日韓混血児の歩んだ道・元東亜日報主筆の長男〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
12
初読。かつてモスクワ放送や北京放送、平壌放送、ハノイ放送等の共産圏の放送を24時間体制で聞き、ニュース原稿を作成したり海外情報として送り出す仕事をしていたNHK外国放送受信部。今やNHK職員でもその存在を知らない人も多くなっているという、冷戦構造の産物ともいえる部署において、動乱の昭和時代を生きた人たちの軌跡から、戦争や国家、民族といったものはなんなのか問いかけている作品。2012/11/23
kwy8791
0
組織としての話というより、著者が関わった個人との回想録だった。面白かったけど、期待とは違ったかなぁ。楽しく読めたけど、期待した内容ではなかった一冊2013/04/03