内容説明
自分の記憶は正しいと思っていますか?人は無意識に記憶をつくり変えながら生きている。本当に信頼できる記憶など存在しない…最新の研究が解き明かした驚くべき事実。記憶に頼ることの多い現代社会と自己イメージの根本的な見直しを迫る画期的な一冊。
目次
プロローグ 白い手袋
第1章 記憶はいったいどこにある?
第2章 すべてのものが「そこ」にある?
第3章 川が流れるように
第4章 自伝的記憶システム
第5章 幼い頃の記憶
第6章 成長してからの記憶
第7章 「初めての記憶」
第8章 昇華した記憶
エピローグ 釣り道具箱
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U
40
取り上げられている症例をはじめ、本書をつうじ記憶はいきものであると再認識。訳が分かり易く理解しやすいけれど、分厚いためかよむのに時間がかかった。2015/12/18
更新停止中
2
長年読みたいと思っていてようやく初読、だと思ってたら、どっかで読んだエピソードが幾つもあって、完全に忘れてただけで再読?とも思ったけどやっぱり「この本」を読んだ事は思い出せなくて、そして本書の内容を読めば読む程「実際は読んでないけど内容に関する記憶を今作った」という可能性も、「実は読んでいるのだがそれを完全に忘れたまま内容だけ思い出している」可能性もどちらもあり得るし、どちらが正しいか「私」には絶対に判断出来ない、という事実がつきつけられるばかりで混乱、という全く無駄な所で貴重な読書体験になってしまった2012/01/07
さらちゃん
1
よくわからなかった。結局、記憶は正しくは記録されないんでしょう 星二つ2017/10/07
Toshi
1
記憶というのは正確に記録されているのではなく、川の流れのように変化していくものだ、ということが知れたのは収穫です。2014/10/23
のんき
1
自伝的記憶(自分が自分であることの記憶)とは再現されるものではなく再構成されるもの、変化するものだ、ということが書かれているのだけど、あわせてアルツハイマーで記憶を失っていく父親のこと、その父親から以前聞いた祖父のこと、祖父に関する著者の記憶も綴られる。個人を超えて記憶が受け継がれていくことを願う著者の気持ちもかいま見えて、なんだか不思議な読み心地。2009/09/02