内容説明
東欧民主改革の指導者A.ドプチェクが明かす“もう一つのプラハの春”。現代史の一ページに新たな光を当てる貴重な証言の数々。歴史の流れに翻弄されながらも真実を追求しつづけた政治家の波乱の生涯。
目次
どう生きるか、どう生かされるか
夢を追いかけて
キルギスでの新しい生活
ゴーリキの日々
戦時下のスロヴァキアで
一九四四年の政治状況
スロヴァキア国民蜂起
戦後のスロヴァキアで
モスクワでの留学生活
嵐の季節
一九六三年の「さわやかな夏」
フルシチョフ時代の終わり
ヒグマとの闘い
プラハの春への序章
ノヴォトニーの退陣
春のきざしのなかで
ドレスデン会談
春から夏へ
ワルシャワ書簡
恐竜との対話
侵略、そして誘拐
クレムリンにて
モスクワ議定書
「正常化」のはじまり
退却の季節
裏切りの報酬
プラハの春の死
トルコへの「追放」
独裁政権下での生活
時の流れのなかで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kubotan
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1968年、チェコスロバキア共産党では改革派が多数を占め、民主化によって社会主義の刷新をはかろうとした。ドプチェクは共産党第一書記として、「プラハの春」と呼ばれたこの運動を主導した人物。その試みはソ連の軍事介入によって挫折したが、この自伝を読み、社会主義に別の可能性はなかったのか、改めて考えさせられた。2014/12/16
Nobutaka Nagahashi
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期待通りの内容。冷戦中のチャウシェスク統治時代のルーマニアに足を踏み入れた時に感じた何とも言えない違和感の理由をよく理解できた。自由はタダではないことを心に刻もう。2012/01/09
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- 和書
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