内容説明
石切り場で自給自足の生活をはじめたノームたちは、ここで迎える初めての冬に不安を感じていた。食料の蓄えもへり、大きな屋根だと思っていた空からは、トンガッテいる冷たい雨が降ってきた。そこへ、石切り場を再開するために、人間どもがトラックに乗ってやってきた。またもや住み処を追われて右往左往するノームたち。ノームの的はずれな人間界解釈に、笑いがいっぱい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりたま
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金の子牛と衆愚政治家
しいかあ
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2巻は出エジプト記の中の金の子牛のエピソードが下敷きみたい。もっとも、金の子牛の場合は人々は偶像崇拝に走るわけだけど、ノーム達は逆に戒律崇拝に走るあたりがなんとも。つまり旧約における十戒と偶像の役割が反転しているわけだ。とどめに、旧約では母音を持たず、おそらくは実体を持たないYHVHという神と契約するわけだけど、ノームたちの場合には神の役割を確固たる実体を持ったJCBというショベルカーに託してしまう。そう考えると、2巻は旧約聖書を逆さまにした話と言えるのかも。2011/06/21
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