内容説明
オメガの律は、駆け出しの画家である暁斗の絵に惚れ込み、アルファながら生活力のない彼を支えるため身を削って働いていた。制作に夢中になると寝食を忘れる暁斗に食事をさせ風呂に入れ、性欲の発散に付き合い…けれど、自分たちは恋人でも番でもない。暁斗が律のことを何とも思っていなくても、絵を描いてくれるだけで幸せだった。けれどある日、律の前に『運命の番』が現れて…?オメガバース・ロマンス
著者等紹介
仁茂田もに[ニモダモニ]
8月26日生まれ。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
27
仁茂田もにさんは良い小説を書く作家さんの一人。才能を感じる。この作品はつい最近までアルファポリスで公開されていたので、そちらで一度読了している。オメガバースBLとしてはちょっと異色。アルファが売れない画家で、オメガのヒモ(言葉が悪いね。スマン)ってところがすごい新鮮だ。喪失の絶望すら絵の糧になることを願う主人公の律の我の強さも異色。絵を通してしかコミュニケート出来ていなかった人間関係が不得手の二人が、お互いを失った長い時間を経て、やっとお互いに向き合い、そして二人は幸せになった。良かった。2024/11/10
きょん
10
売れない画家アルファ×攻を養う会社員オメガ。ヒモくず攻めを書きたかったという作者様のおっしゃる通り、最初の攻の態度には腹が立つけど、絵を捨てようとした攻の元を去ることで再び絵筆をとらせようとする受けもかなり極端な性格だと思うな。きわめて紳士的だった受けの「運命の番」の彼にも幸せになりますように。2024/12/22
きなこチロル
2
リーマンのオメガ律は、大学時代の学園祭で一目惚れした絵の画家・暁斗を一途に想っている。しかも、売れない上生活力もない暁斗をずっと支えているって…見返りを求めない強い意志を伺える。ある日、律の前に運命の番であるα栗原が現れて律と暁斗の関係も変化が起こる。やっぱりコミュニケーション大事だよな。自分のことより絵を描いて欲しいために暁斗に絶望を与えるって執念を感じる。栗原はいい人すぎて、幸せになって欲しいと思ったけど、特典ペーパーでは幸せそうでホッとした。ちゃんと会話しようね。2024/11/12
にゃん
1
★★★★☆2025/03/05
stmy
1
とても良かったです!2024/11/16