内容説明
あらゆる野生動物の中で、最も観察困難な虎を、20年にわたり追い続けた貴重な体験を、興味深く語る。
目次
第1章 ブンディ最後の虎狩り
第2章 象群の襲撃
第3章 スリランカの豹
第4章 仔牛無残
第5章 ブータン潜入
第6章 白い虎
第7章 熊と人情、虎と人情
第8章 インドの木賃宿
第9章 サンカラ博士
第10章 魔風、虎を呼ぶ?
第11章 虎、人を許す?
第12章 虎穴探検
第13章 虎はどうなる?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
2
初めの一回(昭和40年)だけが虎狩の話。インドのマハラジャ(領主)というのは豪勢なもので、描写が興味深い。昔の戦争では象が最終兵器。当時は乗るのに座席がなく直。「日本で言えば戦国時代の大名をまとめた織田信長が英国だった」は納得。翌年から虎狩猟はできなくなり広大な面積が保護区として設定された。日本から隊をなして写真撮影などウォッチングに行く。トラの縞とヒョウの斑点は自然界では絶妙の迷彩という。美しい毛皮が密漁の標的。戦時中の思い出が連想で出てくるのが面白い。殺し合いに飽きて動物を生涯のテーマとしたのだろうか2015/04/26