図説般若心経

金岡秀友

講談社（1982/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 99p／高さ 22cm
• 商品コード 9784062003254
• NDC分類 183.2

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[白隠禅師ファン]

『般若心経』の解説を、易しい文で、図を挟みながら解説する本。一節一節の解説が丁寧で分かりやすい。私みたいな、初心者は「般若波羅蜜多」「空」「五蘊」「無明」「掲諦」のような経典に頻繁に出てくる語の意味が簡潔にまとめてくれている（深掘りしたらそんなに簡潔に説明は出来ないと思うが）のはありがたいし、他の方にもおすすめできます。ただ今は絶版になっていると思う…。古本屋か図書館にはあるはず。

2025/06/01

[miyuki]

10月3日中に。図説っていうよりも、すこし関連するコラムのような図や写真が１文の解説ごとに見開きで載っているだけなのですが、とてもシンプルで入門に最適なのではないかと思います。概念も説明されてますし、漢文の訳もありますし、全く無駄のない風に仕上がっていると思います。最後の章には、写経の仕方ってのも書いてありますし、実践的な般若心経の入門書だと思いました。

2015/10/03

[blue-brass]

「般若心経」の暗唱の際、繰り返し声に出しているだけではダメだと、書いてみたりもして一応覚えたものの、意味が分かればなお覚えやすかろうと解説本を読むこと、これが２冊目。本書はタイトルどおり、関係図版が収録されているがこれがいい。仏教美術というヤツ。中でも「絵心経」とその「解き方」が楽しくて見入る。お釜がひっくり返って「マカ」。その後「般若」「腹（ハラ）」「箕（ミ）」「田んぼ（タ）」と続く。江戸時代中期、これが評判を呼び全国的に有名になったらしい。文字の読めない村人の為に描かれたという歴史の一コマを知った。

2023/02/24