内容説明
日本近代の特殊性を反映した文学の諸潮流―私小説、左翼文学、さらには風俗小説等―が内包した歪みに対し、鋭い批判を展開した福田恒存。透徹した論理と卓抜なレトリックをもったその批評は、文学史の徹底した見直しを迫ってくる。戦前作から文壇文学を離脱するまでの代表的文芸批評十八篇を収録。昭和の論客・福田恒存の批評精神あふれる鮮やかな軌跡がいま甦る。
目次
私小説のために
素材について
文芸批評の態度
職業としての作家
表現の倫理
私小説的現実について
文学と戦争責任
批評の非運
歌よみに与えたき書
対面交通
風俗小説について
文芸時評
文学者の文学的責任
告白ということ
ふたたび諷刺文学について
自己劇化と告白
文学にたいする不信
文芸批評家失格
著者等紹介
福田恒存[フクダツネアリ]
1912年(大正元年)8月25日、東京市本郷区東片町で誕生。1933年(昭和8年)4月、東京帝国大学文学部英吉利文学科に入学。1936年(昭和11年)東京帝国大学を卒業。1952年(昭和27年)11月、戯曲『龍を撫でた男』刊。同作を文学座により三越劇場にて上演(名古屋公演にて名古屋演劇賞受賞)。1953年(昭和28年)1月、『龍を撫でた男』により第四回読売文学賞受賞。1955年(昭和30年)12月、『シェイクスピア全集』の翻訳により第二回岸田演劇賞受賞。1956年(昭和31年)1月、「ハムレット」の翻訳・演出により第六回芸術選奨文部大臣賞受賞。1961年(昭和36年)1月、『私の国語教室』『批評家の手帖』『常識に還れ』により第一二回読売文学賞受賞。1963年(昭和38年)5月、(財)現代演劇協会を設立し、理事長となる。以降も数々の受賞歴を重ねる。1994年(平成6年)死去
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