内容説明
欧州において現在注目すべき二つの大きな流れは、活発化するEC統合への動きと、東欧の経済改革である。この二つの流れは、EC周辺諸国のECへの接近と、東欧の市場経済への回帰という経路をたどって、欧州諸国を一つの経済圏とする「大欧州」の形成に向かうこととなろう。この大欧州の魅力はどの程度のものなのか、また、変革過程にある東欧などは大欧州の中でどのように位置づけられるのか、そして大欧州はさらにどのような方向に進むのであろうか。東欧の崩壊、ドイツの統一、旧ソ連の解体。激しく変貌する大欧州の統合への熱気を、現地に見る。
目次
第1章 進展する統合
第2章 大欧州への展開
第3章 日本企業の動き
第4章 ドイツはどう変ったか
第5章 大欧州各国の情況