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内容説明
信長の死後一年、めまぐるしい情勢の変化だった。しかし、賤ケ岳の一戦をもって、信長の衣鉢はすべて、秀吉に継承されたといっていい。ただ一人、秀吉には強敵が残った。海道一の弓取り家康である。その家康も名器“初花”を秀吉に献じて戦勝を祝した。だが、秀吉の天下経営に不満を抱く信長の次子・信雄は、家康と結び、秀吉に真っ向から敵対する。かくて小牧山に戦端が開かれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
88
【月イチ吉川英治】賤ヶ岳で勝家を破り、これで天下統一かと思っていたら・・もし私が信長の子供だったら、やはり「この天下は自分が継ぐべき」と思うのかなあ。「秀吉は自分に天下を返すべき」と心中の不満を徐々に現してきた信長の遺児、信雄。家康と組んだ事を知り、秀吉もついに出兵を決意する。信長亡き後もあわや関ヶ原か?と言うくらい、秀吉と家康の争いがあったのね・・この戦いはあまり印象になかったなあ。これがあったから、後に家康は関東に追いやられたのかもね。さて、この始末、どうつけるのか?来月、ついに最終巻!2020/10/01
優希
73
めまぐるしい情勢の変化の中、信長の後継者は秀吉になったように見えました。しかし、家康という強敵が残っていたのですね。秀吉の天下統一に不満を抱く信雄がいたことで、秀吉対家康となり、小牧長久手の戦いへと導かれたのでしょう。次巻で最後。天下はいかに?2019/01/20
ともくん
63
次巻で最終巻だが、どこで終わりになるのか。 このままだと恐らく、秀吉が天下を取った所なのか。 面白いだけに、秀吉の生涯を描いてほしかった。2019/11/10
ケロリーヌ@ベルばら同盟
41
僅か一年。信長斃れし後の天下は、急速に秀吉の下に糾合されつつある。壮大な大阪城普請の構想、資金、物資調達の手腕は、好敵手家康の腹心の家臣すら魅了する。極貧から身を起こし、決して壮健ではない身体ながら、懸命に信長に仕え、学び、日本国内に留まらぬ世界的な視野を持って、戦国の世を治めんとする秀吉には、現代に生きる我々も学ぶべき事が多い。ついに家康との直接対決となる小牧長久手の戦端が開かれる。2020/12/27
糜竺(びじく)
22
小牧・長久手の戦い。秀吉VS家康。どちらも大物で互角。頂上決戦といえるのではないかな。2021/08/04
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