講談社文芸文庫
昭和文壇側面史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061963603
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

若くして、昭和の源流・大正末期の同人雑誌時代に係わり、常に「新しいエッセンシャルなもの」を求め、逸早く梅崎春生、石原慎太郎を認めた著者が、芥川龍之介の死から五木寛之との出会い迄、多くの先輩知友、エピソードを、作家・評論家の確かな眼で捉えた時代の証言。「『文芸都市』の発刊」「『阿佐ケ谷会』の縁起」「太宰治の死と桜桃忌」等々。文学と文壇を深く愛した著者の臨場感溢れる“私の「昭和」文壇史”。

目次

芥川龍之介の死
漱石山房の推移
夢二と三重吉
早大予科の人々
「青い鳥」と「カリガリ博士」
クローデルの「女と影」
未明と雨雀
島田清次郎
大震災と神楽坂
築地小劇場の蛍〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

4
小説が大好きで、さまざまな同人誌を読み続け、また自ら同人誌の編集や評論をやったりした浅見淵。本書では、大正期(自然主義)→昭和初期(プロレタリア文学)→昭和十年前後(文芸復興)の流れを当時の経験から描いたり、同人誌の動向や作家の交友関係を描いたりと、読みどころは多い。昭和48年に亡くなったが、まさか小説が、そして文壇が文化の主流でなくなる日が来るとは、思わなかっただろう。古書で読んだが、奥付頁に「最初の方はいいが後半あきる。また作者が後半尊大に阿呆になる」とメモ書きがあった。むろん署名はない。72023/03/24

AR読書記録

3
自身も作家・評論家・編集人といった立場で、つまりばりばり中の人なんだろうけど、どうも目線が物見高い野次馬ふうというか、そんなプライベート・エピソードは黙っといてあげなさいよ、と思わんでもない。関東大震災も偶然帰省中で、あとから興味津々に見に行ってたりするのを見てもそう思ったが、しかし戦時中も報道班員として南方の最前線に赴き、第一号の特攻隊の出撃に立ち会ったりしつつ、最悪の局面に向かう前にさらりと帰国して無事終戦を迎えたりするあたりで、この人は傍観者として生きることを運命づけられた人、みたいだなと思った。2014/06/06

tkm66

1
地味に・地味に・でも読後感良し!2015/08/22

macky1912

1
大正末期から昭和40年代まで同人誌に深く関わり、その幅広い作家との交遊を綴った文壇側面史である。私自身高校時代に「文芸」の授業を直接受講したことがあったので、懐かしくまた大変興味深く読ませていただいた。2015/02/21

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