講談社文芸文庫<br> 哀しき父・椎の若葉

個数:
電子版価格
¥1,089
  • 電子版あり

講談社文芸文庫
哀しき父・椎の若葉

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年09月06日 01時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061963023
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「生活の破産、人間の破産、そこから僕の芸術生活が始まる」と記した葛西善蔵は、大正末期から昭和初年へかけての純文学の象徴であった。文学の為にはすべてを犠牲にする特異無類の生活態度で、哀愁と飄逸を漂わせた凄絶可苛烈な作品を描いた。処女作「哀しき父」、出世作「子をつれて」、絶筆「忌明」のほか「馬糞石」「蠢く者」「湖畔手記」など代表作15篇。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

55
「子をつれて」のみ課題のため読む。貧乏に悩まされながらも金策を妻に任せ、自らはまっとうな努力をしない(ように見える)主人公。破滅型の私小説という感じで、この状況を嗜虐的に楽しんでいるのではないかという疑いさえ持ってしまう。葛西が女性(母親)であればこの題名はつけていないだろうという確信もあり、ちょっと好きになれそうにない作家。2017/02/05

ステビア

17
まさに破滅型私小説という感じ。全編呪詛のようだ。しばらくこれ系はいいな…。2014/09/09

qwer0987

12
演出もあるだろうが、私小説作家のイメージ通り著者の生活は破綻しており、倫理的にどうよ?と言いたくなる内実が描かれている。郷里に妻子を残しながら、金をまともに稼げず仕送りもできず、愛人との間に子をなす。それでいて愛人に対し暴君のようにふるまうから見下げ果てたものだ。全般的に散漫な感じの作品が多いが、『子をつれて』の八方ふさがりな雰囲気や、『蠢く者』の醜い口論、『椎の若葉』の自己憐憫あふれる概観には登場人物の情けない生活っぷりが描かれて心に残る。だが個人的には、私小説から離れた『馬糞石』の方を面白く読んだ2025/08/21

シロナガススイカ

10
「神経病だけは──気狂いだけは困る。」/生活の破産、人間の破産。/『子をつれて』を目当てに。……だったはずなのだが、途中から全部アル中の日記になってきて、その印象に埋もれてしまった。いやぁ、総じて実に暗い。家族を捨て、酒を飲み、若い娘に暴力を振るうという無茶苦茶な生活。そんな短編が時系列でならんで、連作長編みたくなっている。どこまでが事実か知らないが、身を削っているのは確かだろう。これを芸術としては感受できず、言ってしまえば苦痛に近かったのだが、そのしんどさを、彼の人生の重みゆえとしてもいいかもしれない。2025/08/08

ジュリ(村上)

9
弘前の文学館のようなところで、当地出身で壮絶な生き方をした作家がいると聞き読んでみた。想像とは異なり、とぼけたところがあったり、観光地の宿に中期滞在したりと、貧窮の中にも意外な要素が見られるのに驚いた。しかも妻の他におせいを囲ったり…(作中ではおせいを追っ払いたいような素振りもあるが)。同じ主題が多かったのはややきつかった。音楽でいえば、パンクを想像して聴いてみたら実際は英国プログレフォークだった感じかな(違うか)。2023/09/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/86025
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品