講談社文芸文庫<br> 明恵上人

個数:

講談社文芸文庫
明恵上人

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月20日 09時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784061961661
  • NDC分類 188.32
  • Cコード C0195

内容説明

山中に一人修行することを望んだ高山寺開祖・高僧明恵。能・書画に造詣深い著者が、「明恵上人樹上座禅像」に出逢い、自然の中に没入しきって気魄に満ちた、強靱な人間の美しい姿に魅せられ、その生きざまを追究。平明静謐な文章で、見事に綴る紀行エッセイ。

目次

樹上座禅
薬師丸
仏眼仏母
紀州遺跡
高雄から栂尾へ
あるべきやうわ
栂尾の上人
華厳縁起
夢の記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

107
ただひたすらに純粋に生きた明恵上人の生き方を浮き彫りにする素晴らしいエッセイ。本当に感激した。紀行文と伝記の2つの面があり、そのどちらも素晴らしい。紀行文では上人ゆかりの地を作者が訪れて、情感あふれる文章で日本の鄙びた田舎の情景を描き出す。息を呑むような美しい文章の連続だった。伝記としては、変人とも言える明恵上人の生き方を鮮やかに描き出している。修行のために耳を切り落とすほどの激しい性格だったが、人には限りなく優しかったようだ。他人を救うために自分を完全に捨て去る生き方に、畏怖の念を覚えた。2017/09/03

きょちょ

26
明恵上人の「夢の記」に興味があって、まずは敬愛する河合隼雄先生お薦めのこの本。 明恵上人は鎌倉時代の人で、宗派など興味なく、「彼が信じたのは仏教ではなく、釈迦という美しい一人の人間だったといえましょう」には、なるほど。 この本は、彼の「信念」はよく伝えてくれます。 明恵上人こそ、「本来の僧」だったのだろう。 しかし、彼の魅力は書いているけれど、期待したほど伝わるものはなく、彼女がちょっと書いた道元の方に魅力を感じてしまった。 次は河合先生の本、続いて明恵上人の「夢の記」といきます。 ★★★2016/11/13

磁石

24
はじめ、耳切る行為の意味がよくわからなかった。解説通り、彼の意志と仏への恋慕の強さが現したからと思った、それだけ強烈な人生を経た人だからなおさらと。ただ、「取」という漢字の成り立ち/殺された者は戦功の確認のために耳を切り落とされるから、考えを改めた。戦の敗残者たちと共鳴するためだった=喪主を請け負った。当時の権力者である北条泰時のバックボーン足りえたのも、彼が日本の歴史上数少ない誰からも恨みを向けられていない有名人だったのも、後の武士社会の法理となった御成敗式目を作れたのも全て、そのため。―――2017/09/17

galoisbaobab

13
今年の1冊目は白洲正子の明恵上人。すでに三回目くらい読んだか。徒党を組まずただただあるべきようにピュアに生きるって憧れるわけですが、ビジネスピープルにはその「あるべきようわ」がきっとあると思って毒々しく生きながらえていくのですよ。同時代の栄西、道元、親鸞と通底するところはあるけど人間組織の限界をよくよくわかっていたであろう明恵が好きです。それにしても能「春日龍神」からのネタ振りはさすが白洲正子だと思うね。2017/01/05

翡翠

11
白洲正子が明恵について書くとこうなるのか。さすがだ!!しかし、自分の道に邁進し、多くの人を惹きつけた明恵の姿はまだ私の中では、朧げとしか形作られてはおらず、それも北条泰時との関係でしばし浮き上がったにすぎない。もう少し明恵について知りたい。2021/12/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/434640
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。