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出版社内容情報
【内容紹介】
政宗を万海上人の生まれかわりとする期待が大きければ大きいほど、その反動もまた大きい。生家と伊達家の滅亡をおそれ、ひそかに政宗殺害を企てる実の母と実の弟の、肉親ゆえにこそ激しく厳しい愛憎の渦巻。だが、この試練を乗りこえなければ人間政宗の成長はなかった。政宗は涙をのんで弟を斬る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
48
政宗は大いなる期待をされていたのですね。その反動もまた多いですけれども。母と弟に殺害計画を企てさせる能力があったのでしょう。愛憎が大きいほど乗り越えなければならないのだと思います。政宗のとった行動は葛藤の結果と言えますね。2023/02/15
優希
46
実の母と弟が肉親である政宗を激しく憎んでいることに鳥肌が立ちました。万海上人の生まれ変わりだと期待されればされるほど、反動も大きいということでしょう。愛憎渦巻くからこそ乗り越えなければならない試練があるように思えてなりません。2022/04/09
アポトキシン
34
政宗からしたら命懸けではあるが、コメディータッチな豊臣秀吉と政宗の駆け引きがとても面白かった。秀吉は天下統一を成し遂げて、この国を思うがままに動かしている。そんな秀吉に対して、政宗は媚びるような真似は一切しない。むしろ、秀吉からのいじめに対して、政宗は一休さんさながらのとんちを利かせて、それに対処しているのだ。秀吉に強い印象を抱かせて、決して秀吉の捨て駒にならないように知恵を働かせる。政宗は第2巻で一気に大物になった気がした。2025/02/11
しーふぉ
25
朝鮮出兵まで。黄金の磔柱やとんがり帽子の兵士など伊達者の語源の由来になるほど、人の度肝を抜くことが好きな政宗。蒲生氏郷はやっぱり良くは書かれず…分かってはいるけど残念です。2016/07/04
koba
24
★★★☆☆2012/10/28