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内容説明
秀頼の誕生は新たな権力争いの種となり、関白秀次の自刃とその妻妾三十余人の斬殺という悲劇を招いた。一方、伏見大地震の混乱の中で迎えた明の講和使節が、実は無礼きわまる冊封使だとわかると、秀吉は烈火のごとく怒り朝鮮再征の令を下す。そして、再征の結着もみないまま一代の太陽児は波乱の生涯を閉じる。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
141
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回第十五巻も、ほとんど豊臣 秀吉です。『太閤 豊臣 秀吉VS関白 豊臣 秀次』&『太閤薨去』の巻でした。運命に翻弄される豊臣 秀次は、この時代一番悲運だったかも知れません。続いて第十六巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/03/31
keroppi
66
久々の15巻目。今年2巻目だ。秀次の生涯の悲しさ。自分でやったことは自害だけとは。そして、秀吉の死。怒涛の展開をみせるが、次はいつ読めるだろう。次読みたいけど、図書館予約が押し寄せて来ている。2018/11/06
ともくん
63
秀吉の老いと死を目前にして、人間の本質を見た家康。 太閤と言えども、所詮は人間。 最後の最後は、やはり、自分がかわいい。 これまでは、天下のことを考えてきた秀吉の考えが180度変わってきた。 家康は、これをどう捉え、どう活かしていくのか。 これから、家康の天下が始まる。2019/10/16
kawa
45
秀吉晩年の老醜の巻。才鮮やかな姿と好対象だけに辛いものがある。しかし、これが普通かも。自分は果たしてどうなることか。やせ我慢でもよいのだが・・・。ちなみに、司馬遼太郎氏は「新史太閤記」で、秀吉の暗い晩年をあえて描かなかった由。とにもかくにも家康の時節到来、後11巻。2022/04/13
さつき
44
運命の子秀頼の誕生から始まった15巻。秀次と秀吉の関係はとうとう破局を迎えます。朝鮮出兵も、秀吉の当初のもくろみ通りにはいかず。傍らで見守る家康はひたすら秀吉の心情に寄り添っていて菩薩のような優しさです。秀頼への愛に溺れ老醜をさらす秀吉。家康は、以前の天下のことを第一に考えていた秀吉はどこへ行ったのかと訝しみます。病魔に冒された身体では、もはや冷静な判断はできないのか?英雄の最期がこんなに痛ましいものになるとは。混迷する情況の中、冷静に見守る家康の視線が印象に残ります。2017/01/10