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内容説明
小牧・長久手の地に、秀吉と家康は宿命の対陣に入った。両者智略を尽したかけ引きの末の和睦の条件は、家康の次男を秀吉の養子とすることだった。戦いには勝っていると信ずる三河武士団は血涙を噴騰させた。養子とは、すなわち人質にほかならない。しかし家康は、ぎりりとならぬ堪忍の緒を締めてゆく。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
162
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第十巻、漸く二桁迄来ました。小牧・長久手の戦い&羽柴筑前守天下人への巻でした。続いて第十一巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/03/25
ともくん
64
小牧・長久手の戦いがメイン。 家康、秀吉、双方譲らず。 知能戦が繰り広げられる。 ただ、突進していくだけが戦ではない。 勝つためには、退く勇気も大切。 大局を見て、時にはわざと負けることも大切なのだ。2019/08/17
さつき
44
10巻は小牧長久手の戦いがメイン。じっくりたっぷり楽しんで読みました。人の心の機微を読み、時におだてたり恫喝したりして思いのままにあやつる秀吉。常に裏の裏まで考えている策士が、池田勝入の真心につい動かされ下手を踏んでしまう。面白いです。石川数正と本多作左衛門の覚悟には胸がふるえる思いがしました。それを受け止める家康もふところの深い主君になりましたね。2016/12/01
harass
43
小牧・長久手の戦いで秀吉と家康は直接対決。池田勝入よ… 織田信雄が勝手に秀吉と和睦する。家康は戦術的に勝利し秀吉には屈しなかった。ただ武人として能力の高いものが多い家康家臣たちには、そこその勝利が物足りない。秀吉の搦め手に対抗するには交渉力が必要だが石川数正ぐらいしか人材がいないが、味方にはスパイ扱いをされる石川。秀吉の養子として、家康の次男、於義丸を差し出す。差し出すのだが、秀吉の家臣ではないとの態度。秀吉は日本だけではなく、アジアを目指す決心をする。小牧・長久手の戦いよくわからん。2025/12/20
kawa
40
「戦はな、勝ちすぎてはならぬものじゃ」家康の小牧・長久手の戦いの後の言。ここしばらく秀吉の動と明に翻弄されてきた(楽しみましたが)本作だが、鮮やかな切り返しで主人公・家康に話しを戻す技に脱帽。作りものと思いつつ、プロ小説家の力量はスゴイ。後に、わが故郷の殿さまとなった石川教正の動向にもドキドキ。2022/02/11




