出版社内容情報
耳をすませば、聞こえない声も聞こえるはず夏休み、おじさんの農場に向かう列車の中で出会ったのは、動物と話ができるという女の人。半信半疑のわたしが耳にしたのは、動物たちの言葉だった……。 小学中級から
内容説明
きもちがつたわるって、すてきなこと。都会で母さんとふたり暮らしの少女ケーテ。ちょっぴり心が弱っていたケーテは大すきなおじさんの農場で、かがやくひと夏をすごす…。
著者等紹介
ハイデンライヒ,エルケ[ハイデンライヒ,エルケ][Heidenreich,Elke]
1943年生まれ。ドイツ文学と演劇学を学び、現在は夫とケルンに住む。長い間ラジオやテレビ界で活躍。15年前から雑誌『ブリギッテ』でコラムを担当
プファー,ベルント[プファー,ベルント][Pfarr,Bernd]
1958年生まれ。オッフェンバッハの美術大学で学び、イラストレーターとして新聞や雑誌で活躍
平野卿子[ヒラノキョウコ]
お茶の水女子大学卒業後、ドイツのテュービンゲン大学に留学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
47
読友さんの感想を読んで。2001年8月第1刷発行とある。表紙カバーの絵が楽しそうな物語を予感させる。そして、読後は何とも言えない深い感銘を受けた。50ページぐらいの短いストーリーだが、その背景や人物に、実に深い奥行きを感じさせる。作者の人生の一部だったのか? どこかしら懐かしくて、可笑しくて、不思議で、哀愁が漂い、魂の奏でる妙音が流れているような、魅力的な作品だった。平野卿子さんの「訳者あとがき」もなかなか良かった。2022/06/19
tokotoko
44
★ドイツ★小言の多いお母さんと暮らすカタリーナは、夏休みに、いなかのハンスおじさんのところに行けるように、自ら工作します(咳出し作戦)。おじさんの家には、動物がたくさん住んでるらしいし、おじさんったら、彼らに面白い名前つけてるし、餌にリンゴケーキをあげてるし!魅力、あり過ぎなんです!!計画は無事うまく行き、電車に乗り込んだカタリーナの前に、不思議なおばさんが現れます。言われた通り、「じっと耳をすます」と・・・。ファンタジーのようで現実のようなお話。でも、時間はしっかり流れます。クスッと笑える最後です。2015/02/22
mntmt
18
私も耳をすましてみようと思った。2015/11/15
Cinejazz
16
夏休みのはじめ11才だったカタリ-ナ(小さなケーテ)が、汽車に乗って田舎の農場で暮らすハンス叔父さんの処に向かう途中、ロスヴィ-タという動物と話のできる不思議なおばさんとの出会いに始まるドイツ人作家エルテ・ハイデンライヒの心に響く物語。 「動物が話すのって、聞いたことないんだけど」「その気になってじっと耳をすませたことがないからよ。 ただ辛抱強く、じっと耳をすませばいいの」・・・ハンス叔父さんの飼う動物たち(リュ-マチを病むイヌ、改名を望む老いたロバなど)とカタリ-ナとの心のふれあいに、切なさがこぼれる。2022/05/31
魚京童!
13
ひとりぼっち おそれずに 生きようと 夢 みてた さみしさ 押し込めて 強い自分を 守っていこ2017/10/10
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