出版社内容情報
【内容紹介】
野口英世は、むかしから、子どもの伝記ではとくによく読まれていて、人気の高い人物です。その大きな理由は、まずしい農家の子どもが、それも手に大やけどをした体で、一歩一歩、目標に向かって突き進み、ついに世界的に有名な科学者になったという、努力とたくましい生きかたにあります。英世は、なにものにもくじけぬ、強く男らしい一面がありました。しかし同時に、意外にも、心よわい人でもありました。どんな人間にも長所と短所がありますが、英世は、短所もおおい人でした。この本では、そうしたことをつつみかくさず、ありのまま書きつづりましたが、これらの記述を深く理解していただけたらとおもいます。――「余筆」より