内容説明
成熟した宮廷文化は、軽やかで繊細、享楽的なロココ絵画を誕生させた。ヴァトー、フラゴナール、カンタン・ド・ラ・トゥール、シャルダン、ティエポロ、カナレットの6点の名画を解読する。
目次
飛翔する「感覚の喜び」
シテール島の巡礼―愛の国への憧れ ジャン・アントワーヌ・ヴァトー
ポンパドゥール侯爵夫人の肖像―油彩画に迫るパステル画の技法 モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール
食前の祈り―風俗画に漂う詩情 ジャン・バティスト・シメオン・シャルダン
ぶらんこ―時代を映す貴族たちの恋のゲーム ジャン・オノレ・フラゴナール
リナルドとアルミーダ―甘美で晴朗なメロドラマの世界 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
リアルト橋の奇想―都市景観のリアリズムと虚構 アントニオ・カナレット