出版社内容情報
衝撃のノンフィクション!
●地下鉄サリン事件を追う問題作
●著者による書下ろし「解題」入り
著者初のノンフィクション長篇作品。
地下鉄サリン事件の被害者からのインタビュー形式での話題作。
普通の人々が、この日、どのように行動し、事件にかかわってしまったか、事実が語る書下ろし長篇。
村上 春樹[ムラカミ ハルキ]
著・文・その他
内容説明
地下鉄サリン事件を追う問題作著者による書下ろし「解題」入り。
目次
千代田線
丸ノ内線(荻窪行き)
丸ノ内線(池袋行き 折り返し)
日比谷線(中目黒発)
日比谷線(北千住発中目黒行き)
「目じるしのない悪夢」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
29
村上春樹さんが地下鉄サリン事件の被害者の方々にインタビューをしそれを纏めた一冊。あの事件の加害者については僕たちはある程度の情報を持っている。生育環境。家族。学歴。人となり。でも、あの日突然理不尽な目に巻き込まれた被害者の方々については驚くほど知らない。あたりまえの暮らし。あたりまえの日常。前触れもなく襲いかかる狂気。そしてその混乱の中でもあたりまえの日常を取り戻すべく事態の収拾に当たった地下鉄職員の方々。あたりまえの日々を踏み躙る権利なんて、他者を踏み躙る権利なんて、絶対に誰にもない。強くそう思う。2019/09/09
あっきー
13
⭐3 地下鉄サリン事件の700pのノンフィクションなのでしんどい内容かと予想していたが現場の人々の様子が上手にまとめられていて読みやすかった、オウムは自分の解脱のことしか考えられず宗教者であるのに自分以外の皆にも幸せを求める大切な人生があると考えが及ばなかったのが最大の欠陥だろう、今の世の中、個人のエゴが第一の想像力が欠如した政治家と官僚なども多く、オウム事件も狂気的宗教集団の暴走と簡単に片付けてしまうとまた別の集団によって再発するだろうと思う、11から182026/03/19
Tonex
5
地下鉄サリン事件なんて全く興味がなく、ほとんど予備知識なしで読み始めたが、衝撃を受けた。途中何度も読むのをやめようと思ったが、我慢して最後まで読んだ。最後まで読んで良かった。この本のどこに衝撃を受けたのか、うまく言葉にできない。村上春樹の仕事でなかったら、手に取ることはなかっただろう。2015/01/22
sashawakakasu
3
最近2度目のコロナワクチンを打ち、高熱頭痛倦怠感で死にそうになったので、被害者の方の苦しみには到底及ばないですが、とても同情した。有馬光男氏、吉秋満氏、石原孝氏、光野充氏の物語がとても心に残った。急病人の方を見捨ててしまうことが「まずい」という感覚、忘れないでおこう。解題で泣いてしまった。本を読んでいて、だらだら涙を流したのは初めてです。2021/10/30
あなのあん
3
いくつもの証言が繰り返し当時のその日の状況を語ることで、その日その時間に何があったか、空間的になんとなく少しは掴むことができたような気がする(いくつかのフィルターを通してではあるけれど)。日本人として、きちんと知っておきたいと思う事件だったから、読んでよかったと思う。2017/02/13




