ちくま文庫<br> 桃色じかけのフィルム―失われた映画を探せ

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ちくま文庫
桃色じかけのフィルム―失われた映画を探せ

  • 鈴木 義昭【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480439581
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0174

出版社内容情報

昭和30年代後半から、弱小プロの成人指定映画が量産される。ピンク映画である。今や忘れ去られた映画人や作品を追った傑作ルポ。解説 安井喜雄

内容説明

日本映画界が観客動員数激減に直面していた昭和30年代後半から、弱小プロダクション製作の成人指定映画が量産される。所謂「ピンク映画」である。世のヒンシュクを買いながらも、熱気溢れる現場からは山本晋也、若松孝二、高橋伴明、和泉聖治など名監督も生まれている。しかし、その作品の多くが失われてしまった。今や忘れ去られた映画人や作品を追う傑作ルポ。

目次

『色じかけ』と芦原しのぶ―亡き妻の面影を追い、辿り着いた奇跡の桃色フィルム
『狂熱の果て』と山際永三―もうひとつのヌーヴェル・ヴァーグ、もうひとつのピンク映画第一号
旅するフィルム、本木荘二郎の軌跡―『毒ある愛撫』と本木荘二郎のピンク映画時代
まぼろしの名優・関多加志と本木荘二郎の最期―「ああいう監督は他にはいないよ」「本木荘二郎がいれば…」
まぼろしの名作『大色魔』と山本晋也の喜劇―失われたフィルモグラフィ、散逸したフィルムたち
疾走する桃色女王 香取環と若松孝二―『甘い罠』と『引裂れた処女』 発掘されたフィルムたち
北鎌倉に眠る無頼派アルチザン伝説 佐々木元―日活ロマンポルノ前夜、『肌のもつれ』『悶え狂い』
天井桟敷の桃色女優 新高恵子―熱演刻む『歪んだ関係』『禁じられた乳房』『雪の涯て』
温泉場で人気だった16ミリフィルム「温泉ポルノ」の正体―『裸生門』を撮った犯し屋 港雄一
桃色親子鷹 木俣堯喬と和泉聖治―関西発プロ鷹フィルム 『欲情の河』『狂った牝猫』『亀裂』『裸体の街』
謎の未公開フィルム『幻日』を追いかけて―美とエロスの改革者 武智鉄二
革命児たちと女優たち 中村幻児と高橋伴明―『赤い娼婦・突き刺す』『処女失神』『婦女暴行脱走犯』『襲られた女』

著者等紹介

鈴木義昭[スズキヨシアキ]
ルポライター・映画史研究家。1957年、東京都台東区生まれ。白井佳夫編集長解任に始まる「キネマ旬報事件」で竹中労と出会い、18歳より師事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

48
学生時代のある時期、劇場で公開された日本映画は全て見ていました。その中には添え物として公開されていたピンク映画があります。にっかつはロマンポルノと言われていましたが、その他の成人映画はピンク映画と一括りです。しかし、その中に心を抉られるような名作もありました。この著書でも紹介されています高橋伴明、中村幻児作品は、本当に素晴らしかった。山本晋也監督もこの世界を陽のあたる場所へ導いた功績があります。最近は映画を見なくなりましたが、ここには、懐かしいだけではない日本映画の輝いていた時代が描かれています。2024/07/12

道楽モン

40
AVとピンク映画の区別のつかない御仁は、この感想文をスキップしましょう。1960〜90年代に映画の徒花として撮られ、興行収入を最低限ながら維持できたピンク映画によって経営を支えた地方の映画館は確実に多数存在していた。そんな意味においても映画史に刻まれるべきだし、大手で撮れない監督の登竜門、活躍の場であった事実は大きい。男の欲望に応える前提で、低予算、短期撮影を余儀なくされたが、その反面、欲望に振り回される人生の悲哀を、監督たちは思う存分にフィルムに焼き付けた。大半の作品が破棄されている事は文化的な悲劇だ。2025/02/10

阿部義彦

22
ちくま文庫6月新刊。都築響一推薦の帯に惹かれ購入。昭和30年代後半に、弱小プロダクションから雨後の筍の如く作られた『ピンク映画』この本では、ピンク映画の監督、俳優、作品についてのドキュメンタリーです。先ず驚いたのが初期の黒澤明監督の制作をしていた本木荘二郎が『蜘蛛巣城』を最後に東宝撮影所を追われ、ピンク映画の世界に嵌って晩年まで撮り続ける事。彼の後継者が山本晋也監督で、やっと自分でも追いていける世界そしてにっかつロマンポルノの話なども。興味のある方は後半の天然カラーのポスターだけでも一見の価値あり。2024/06/22

Bo-he-mian

17
滅法面白かった! ピンク映画などと云うと、知らない人はAVみたいなものを想像するかもしれないが…いやもちろんエロが目的で制作された映画群だが、そこには大手の映画会社に迎合しない反骨精神や、エリート社会からドロップアウトした者たちのルサンチマンが渦巻く、マジョリティへの叛逆のジャンルでもあるのだ。右から左へと消費されてゆく低予算の、真っ当な映画史からは相手にされないフィルムの中に、どんな思いが込められていたのか…そこに思いを馳せる熱い人物伝で、決してキワモノ目線で面白おかしく書かれたB級映画紹介ではない。2024/07/02

Ta283

1
失われてフィルムの存在さえ判らない作品が多いのは文化の損失だと思う2024/11/23

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