内容説明
江戸の萩藩お留守居役、福間彦右衛門の日記「公儀所日乗」。この第一級史料をもとに藩邸生活の実態、藩の命運かけてたたかう外交官・留守居役の実像などを新進気鋭の歴史学者があきらかにする歴史ノンフィクション。根廻し、裏工作など現代社会の原像がかいま見える好著。日本エッセイストクラブ賞受賞作。
目次
プロローグ 福間彦右衛門の登場
1 お留守居役と幕閣・旗本
2 支藩との対立
3 萩藩の江戸屋敷
4 他藩との交渉
5 町人と江戸藩邸
6 御家のために
7 二つの代替わり
エピローグ 彦右衛門の引退