出版社内容情報
水木 しげる[ミズキ シゲル]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
57
水木しげるさんが描く昭和史。しげるさん誕生は大正13年なので昭和元年はちょうど2歳の頃。しげるさんの当時の生活風景と昭和の史実を交えて表現。昭和の時代が分かります。あまり近代史を勉強しなかったので そ~だったんだ的に新鮮に理解できて嬉しい。この時代、かなり軍が政治に関与。国会より権力を保有している感じ。軍縮を唱える総理大臣は暗殺されるなかなか怖い昭和の世界。1巻目は昭和初期から満州事変まで。満鉄って日本が作ったの?なんて今頃驚く。こりゃもうちょっと前の時代から勉強した方がいいかも。2024/11/18
fukumasagami
28
昭和の歴史に作者の人生を重ねて描かれた絵巻。激動の時代を生き抜いてきた凄味。悲惨な内容なのだが、どこか達観していて著者自身を含んだ人間の右往左往する様を笑い飛ばしている感がある。それを読むことのできるしあわせがある。2010/10/02
HIRO1970
27
⭐️⭐️⭐️図書館本。2015/05/04
tomi
23
大正11年生まれの水木しげるによる昭和史であり、自伝でもある大作の第1巻。関東大震災から始まり、世界恐慌による不況から軍国主義に傾き、軍縮を唱える総理は暗殺。軍部の暴走による満鉄爆破まで。一方、しげる少年の家は父親の失業やらなにやらで貧乏暮らし。隣町のガキ大将らと、えげつない喧嘩に明け暮れる(この辺は、自伝など他の作品と被る)。 2025/09/04
KJ
22
「昭和史」を知りたいなら、他にも本はたくさんある。ただ「水木しげる」の眼を通して「昭和」という時代を見てみたくなった。歴史の事件の狭間で、市井の人々は何を感じ、どう生きたか。苦境の中で活路を見出そうとする時、人はどうしても「声の大きな人間」に吸い寄せられてしまう。それは、今も昔も変わらない。2012/11/30




