出版社内容情報
【内容紹介】
宝くじにあたるより、名門ENAに合格するより、気に入ったアパルトマンを見つけるのはむつかしいパリ。そのパリの街で4年に3回も、より快適なアパルトマンを探してくりひろげられた、おしゃれな街の引っ越騒動顛末記。パリッ子の苦労と工夫を、フランス人の気質と体験を交えて紹介するパリ住宅事情。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
363
4年間に3度、結婚後の通算では5度もパリのあちこちを転々とし、友人に「パリの遊牧民」と言われた戸塚真弓さんのパリでのアパルトマン探しの奮闘記。パリでは賃貸物件であっても、購入する場合であっても、アパルトマンを見つけるのは困難を極めるようだ。最後はめでたく5区のサン・ジャック通りに落ち着くのだが、それまでは苦難の連続。もっとも、それを語る筆致は明るく軽快である。いい意味での素人っぽさを残しながら、なかなかに練達の文体で読者を巧みにパリの空間に巻き込んでいく手腕はなかなかのもの。2021/11/03
Kazumi Koyanagi
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郊外の邸宅から築100年以上のアパルトマン、必要に迫られて、理想を求めてお引っ越しすること4年で3回。 戸塚さんらしい身綺麗な文章がそれぞれの思惑や交渉をレポート。不動産屋さんを通さず個人同士でやり取りするっていうのも驚きです。 お家に恋したり、後々のインテリアに影響を受けたり、住まうことへのまっとうな欲求が素敵です。2014/08/25
桐一葉
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どっと疲れる!んで長いわ!家見つけるってほんま大変やな〜日頃の行いよくてもこんな大変な嫌な思いよーけしなあかんのかー?パリ恐ろしい。。こわいよー、、人の対応がこわいよー。ずるいというか、、まぁそうせんと生きていかれへん国なんかもしれんし。2014/08/18
黎
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不動産というキーワードから著者がパリ市民になってゆく過程がとても興味深い。住まいを得るということはその場所の文化や慣習、人生への姿勢を受け入れるということでもあるのだなと思った。2012/02/20
ponnelle
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本当にこのくらい大変なんだよねぇ〜 パリに住むって。