講談社文庫<br> 花散る里の伝説―時代小説傑作選

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講談社文庫
花散る里の伝説―時代小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061851559
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

高貴な女帝、武士、漁民、商人。あらゆる階層の人間模様を、さまざまな時代、さまざまな舞台上に展開。精鋭作家が短編の妙を存分にえがきあげる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山内正

3
人高リから声が 人が死んだのさおやえちゃんて娘が 吉兵衛は長屋を出た 出合ったのは二年前に女郎として 暮しを見張られてる気がする 店をたたみ引っ越した 身請けして回向院近くの長屋に 月に二度、夜に通うだけで人に顔を見られて居ない 店の帰り道で殺された 男は居なかったと店の亭主が 女郎の時間違った部屋に五人の男が 金を分けてるのを見た事がと他の女郎に一度言ったらしい 盗みの市蔵が怪しいと 前に現場であった事がある 殺したのだなと市蔵に吐かす おじさん引越すのねと若い娘が声を おやえから聞いていた 仇取ったね2020/10/06

山内正

2
乞食の男が村に十年振り戻る 卯之吉と名でおとよと嫁がいた 漁で嵐にあい遠く流されたとだけ 海辺小屋で夜に漁に出て多く魚を獲ってくる ある日おとよが来た 泣くなと声を出す 村の舟に茶色の羽根が付いてくる 隣村から赤犬はいるかとやって来た 鶏を取ると話す 卯之吉に話をした 明くる日舟に卯之吉の死体が乗って 村人は鶏の内蔵で釣ると知った 次の年不作が続き凶作が村を襲う 村人は漁で乗り切る 鶏はどんどん 減る ある朝鶏が鳴かない村に 津波が大波で襲い村は消えた2020/08/31

山内正

0
姑の帰りに気付かずにいた 嫁いで九年 夫の様子が変わった 友人多く終日居ない日がある 行く先も分からず顔色がいい 姑の留守に丹波屋に女がいると 何故今に話を? 子が産まれた 母も知ってる 膝が震えてる 春先には姑は知ってた事になる そなたが育てる跡取りをと姑の考えだと 混乱して返事が出来ない 赤子を抱き誇らしげな女の笑顔が浮かんだ 後のこと母と決めてくれと立去る 良く得心しましたと日取りを話す 親戚を呼び宴を開いた 見知らぬ女を 如何にもと理由を並べてこの家に入れた言い訳を 孫の事しか頭に無い顔でする 2020/08/27

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