内容説明
今、ひとつの時代が終わろうとしていることを実感する2人の“龍”。が、その実像が不鮮明なのはなぜか。そこで、この疑問を気になる6人の論客(吉本隆明、河合雅雄、浅田彰、柄谷行人、蓮実重彦、山口昌男)にぶつけてみた。現代思想の核心に迫る磁場・サロン「進化のカフェ」で白熱鼎談の幕がおとされた。
目次
0 快感
1 表現 吉本隆明
2 生物 河合雅雄
3 金属 浅田彰
4 外部 柄谷行人
5 凡庸 蓮実重彦
6 速度 山口昌男
X 序走
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うみ~~
5
村上龍と坂本龍一+ゲストの鼎談本。1980年代半ばで30歳前半の二人がゲストともに縦横無尽に語りつくすという感じの本。30歳前半ということもあって、勢いと若さが混在していて、更に知識への探求心と自分たちが手に入れてきたものとの対比をエネルギッシュに展開しているように思いました。この本で読み取りたいと思ったのは、その時代もあると思いますが、エネルギーに溢れた二人状態でした。コロナ化で挫かれそうな空気に覆われた昨今ですけど、パワーや勢い、無鉄砲さというものがどういったものかをイメージするのに最適かと思います。2020/11/01
i-miya
4
エノケンの影武者 速度をつけたい P322 ≪Stage X 1985.07.10≫ P326 つくば万博 サントリー館 ブレードランナーより面白い カナダ アイマックス社 富士通もよい P334 戦争できない(核あるから)→ 父権喪失の原因、人口問題拡大も P348 石原莞爾・・・アメリカと仲良くし、アジア分け合いたかったが、 仲間に入れてくれず。単独で・・・(村上) 読了 2005/08/22
i-miya
4
★村上龍・坂本龍一『EV cafe 超進化論』(講談社文庫)2005.08.22 P184 メタリック 金属の P200 ≪Stage 4 柄谷行人 外部 1984.08.03≫ P204 柄谷 僕は神戸でしょう P250 ≪凡庸 Stage 5 蓮見重彦 1984.10.11≫ ゴタール P290 ≪Stage 6 山口昌男 速度 198?.??≫ P316 ムッソリーニは演説したら漫才より面白い(山口) P318 菊谷栄 本にしたい
KinugawaNZ
3
生前の日本を知る端緒2009/10/28
乙郎さん
2
80年代のポストモダンな雰囲気が感じ取れる対談集。村上龍の大言壮語には辟易するが、坂本龍一も現在に比べるとどうかと思う発言が多く、80年代というのは、わりとろくでもない時代だったのかもと思った。2023/01/16
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