内容説明
制度の持続性が危ぶまれる日本の社会保障。基礎を学びながら、経済学の考え方で現実問題を整理する。
目次
社会保障とは何か
マクロ経済から見た社会保障
所得格差と所得再分配
公的年金の基礎理論
公的年金と就業行動
医療保険の基礎理論
医療制度改革の課題
介護保険の経済学
貧困と低所得層支援
少子化と子育て支援
社会保障の基本問題
著者等紹介
小塩隆士[オシオタカシ]
1960年京都府生まれ。1983年東京大学教養学部(国際関係論)卒業。経済企画庁入庁(現内閣府)等を経て、2009年一橋大学経済研究所教授。大阪大学博士(国際公共政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こずえ
0
法学・経済学部で社会保障論を勉強するにはいいかと思う。
kosukenouchi
0
少子高齢化のもとで存続が危ぶまれている社会保障を、現実政治や社会保障の理念などではなく経済学の視角から記述。効率性と公平性のとれた形へと作り替えるための現状分析と提案がなされている。年金から介護、医療、少子化対策など社会保障の全般を包括。社会保障の各分野における様々な(経済学的には説得力のないものでさえ)見解を紹介していたり、数理モデルの解説や参考文献の紹介も豊富で、教科書として最適。ただ、政策を経済数理モデルで考えていくことの限界や罠も感じた。2015/07/01