内容説明
殺害現場の天井に貼られた1枚のカード、ダイアモンドのジャック。被害者のバーテン谷利喜男はこの「天井カード」という奇術の手法で何を示そうとしたのか?知性にあふれ清艶な女流奇術師・曾我佳城の名推理でダイイング・メッセージの真相が解明され、事件は意外な結末へ…。表題作の他に、暗号、奇術トリックを駆使した好短編7編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
5
美貌の奇術師曾我佳城の推理が冴える短編集。泡坂妻夫の著作を読むのは今回初めてだったが、奇術のトリックを絡めつつ犯人を指摘するところが面白い。表題作の「天井のとらんぷ」のほか、暗号がテーマの「カップと玉」がお気に入り。2017/09/09
いずみ
2
本に収められている短編すべて読んだことあるのに、この本は見覚えがないなあと思っていたら曾我佳城全集にも入っていたからなのね。わたしもすっかり佳城先生の虜です。2014/09/25
Jimmy
1
泡坂さん再読シリーズも曾我佳城シリーズに突入。頭のダイニングメッセージものはそもそもそれ自体が好きじゃないので感心しないが、あとは奇術を折り込むという縛り(?)の割に亜愛一郎シリーズよりもバリエーションが豊富で自由に作品を編み出しているようで、泡坂さんの奇術魂のすごさ恐ろしさ。2025/04/27
awasaka_mystery
0
A2019/04/11
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- 和書
- 鈴木敏文孤高