内容説明
戦争終結への方策はいつ、だれによって、どのように立てられ、推進されていったのか。重臣たちや天皇は、いつ決断を下したのか。軍部の反応はいかなるものであったのか―。ようやく明らかにされた外交文書や陸海軍文書を網羅して、国の運命をかけた和平への一大ドラマを最新の学問レベルで検証する。
目次
序章 戦争計画と「和平」
第1章 東郷茂徳と早期和平論
第2章 早期和平をめぐる群像
第3章 重光葵と「大東亜」戦争
第4章 重慶へのアプローチ
第5章 終戦のシナリオ
第6章 広がる危機感
第7章 倒閣への胎動
第8章 東条内閣の崩壊
第9章 小磯内閣と「和平」
第10章 幻想の対ソ工作
第11章 混迷の重慶工作
第12章 小磯内閣の崩壊