内容説明
妖怪を具現化できる図譜を巡り、司書・小夜子と妖怪の存在を信じる集団・有鬼派が死闘を繰り広げる美袋学園で、新たな事件発生。教授失踪、カルト化する学生、その謎を追う学芸員・時実への襲撃…。妖怪の力で現実世界を根底から覆そうと企む有鬼派のさらなる暴走!どうする、時実!?この狂気、もはや誰にも止められないのか!?パワーアップして第2弾登場。
著者等紹介
化野燐[アダシノリン]
1964年、岡山県生まれ。妖怪文人。1999年、『幻想文学』誌上にてデビュー。『怪』、『幽』などに論考・書評を寄稿
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感想・レビュー
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よっしー
9
あれ、前作の続きは…? と思いながら読み進め、途中で繋がってスッキリ!! 企みは奥が深そうだし、悪の人達の行動は眉を寄せるものが多いですが、なぜか続きが気になるお話。 さてさて、次はどうなるのやら。2015/06/22
とことこ
8
主役チームの時実さんと石和さん視点での話。やっとみんな揃ったのかしら?それにしてもスケールが大きいのう。タイトルが白澤だったので白石くんの話かと思ってたわ。勘違いしてたねー。そして龍造寺は何者??まだまだ謎が多くて次も読まなくちゃって思わせます。2012/12/14
眠る山猫屋
5
再読。漸く四人が集う巻。いままではすれ違いばかりだったからね。時実さんの霊的存在に対する完全否定はおもしろいなぁ。でも…“あの子”の悲痛な最後には、すごく心が痛みます。大切な絆を守ろうと、たった独りで残った“あの子”。不憫過ぎるでしょ(泣)2011/04/22
昼夜
4
前巻の内容を主人公を変えて読むので展開が多面的になってます。パソコンで妖怪をダウンロードですか、なんか話の中だけじゃなく実際に潜んでいても不思議じやないような気もします。時さんの話がリアルに引き戻して展開が進むのはいいんですが言葉が難しいとこがあって全部は理解できなかったのが残念です。2009/04/25
月守青蓮
4
時実さんの存在が良い。鬼神を信じる面子ばっかの中で彼のような人は、私としては説得力がありました。やっと序章が終わったかなという雰囲気。これからどんな鬼神が出て来るのか今から非常に楽しみ。2009/10/20