内容説明
聖フランシスコ・ザビエルの遺骸は、死後も腐敗することがなかったという。鹿児島で新しく見つかった「ザビエルの首」を取材した修平は、ミイラと視線を交わした瞬間、過去に飛ばされ、ザビエルが遭遇した殺人事件の解決を託される。修平が共鳴したザビエルの慟哭の正体とは…。
著者等紹介
柳広司[ヤナギコウジ]
1967年三重県生まれ。2001年3月、『黄金の灰』(原書房)でデビュー。同年5月、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』(朝日新聞社)で第12回朝日新人文学賞受賞。神奈川県在住
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感想・レビュー
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ソラ
9
歴史ミステリィとしてよくまとまっている印象。2023/05/07
ソラ
5
【再読】2023/05/07
オーウェン
5
鹿児島で発掘されたというザビエルの首。 修平は雑誌の取材のため見学するが、そこで意識を失うと目の前にはなんとザビエル本人が! 柳さんの歴史の偉人を基にしたミステリーの一つ。 過去にとんだ修平がザビエルのお付きだったり、別の人間となって事件に曹遇。 そこから探偵となって事件を解決していく。 1章から3章は上記の方法なのだが、最後の章は様相が違う。 これまで傍観者だったザビエルが実は事件にという考え。 それを現実の事件と被せていく構成。 事件もそうだし、ザビエルの生い立ちも含めて知れる作品。2019/03/21
RIN
2
この著者にしては「普通のミステリ」だが、ただストーリーを追わせるだけでは終わらないのが、やはりこの著者。登場人物に語らせる言葉の深さといったら。なんだろう。この言葉の魔力。
ニョンブーチョッパー
1
◎2014/01/10
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- 和書
- 白戸修の狼狽 双葉文庫