講談社ノベルス
四季 冬

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061823631
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

天才科学者真賀田四季の孤独。両親殺害、妃真加島の事件、失踪、そしてその後の軌跡。彼女から見れば、止まっているに等しい人間の時間。誰にも理解されることなく、誰の理解を求めることもなく生きてきた、超絶した孤高の存在。彼女の心の奥底に潜んでいたものは何か…?「四季」4部作ついに完結。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。現在、国立某大学の工学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

48
四季が感じた父の匂い…四季が聞いた犀川創平の声…四季は、創平を回転は遅いが、指向性が卓越し、客観性が抜群で(自分のように)いろいろな人格を持った、自分とよく似たアーキテクチュアだと評した。そう言えば、唯一『すべてがFになる』の中に、創平のもう一つの人格が首をもたげるシーンがあった。四季は、回転の速い頭脳を持っているが、その能力を持て余す。四季の指摘から、創平は、あえて頭脳の回転を抑えることによって、指向性、客観性を高め、意図的に決断を先送りし、社会に影響を与えない生き方を選択しているようにすら思えるのだ。2016/06/28

akira

40
四季シリーズ第4段。秋とは違った趣向で、とても豪華に描かれた物語。詩的に綴られる内面的、精神的な世界。これこそ森博嗣の真骨頂。提示、言い換え、問題提起、結論、そしてまた思考。まだまだ全然わからないが、理解しようとせずにそのまま見ようとした時、すこしだけわかるようになった。いろんな物語がたくさんの人物を通して描かれたが、それらはすべて、読者を一定水準まで教育するためのプログラムだったのではないかとさえ思えた。まるで釈迦の説法だ。「今は冬、彼女はそれを思い出す。」2013/05/06

ぽぽ♪

37
ほぼ、四季と其志雄の独白みたいな文体で、不思議な感じでした。シリーズの中で、一番理解出来ない話で、冬ってタイトルにふさわしい内容でした。イメージ的に深々と降り積もる雪の様な感じでした。2014/12/20

るぴん

33
孤高の天才・真賀田四季が心の内を語る『冬』。うーん、専門的、抽象的表現が多くて難しかった…(ーー;)凡人の私には完全に理解はできないからこそ、天才の思考なんだろう。久慈博士の曾孫が殺害された事件の犯人は謎のまま?犯人は今までの登場人物なのか?別のシリーズを読めばわかるのかしら…?Gシリーズも読もうかな(^^)真賀田四季という一人の天才を創り上げた森博嗣さんこそ、天才だ。2014/11/10

Yuna Ioki☆

29
すみません。凡人にはほとんど理解不能な結末でした^_^;人間なのかロボットなのか、はたまたクローンなのか?科学用語羅列の箇所は読んでも理解できないだろうと予測して飛ばし読み^_^;なんだかぐちゃぐちゃの人間関係自体が四季自体がを表しているのだろうか?頭の良すぎる人が考えることはよくわからないわ…。2013/10/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/569449
  • ご注意事項