講談社ノベルス
サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061822832
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

「きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」天才工学師・玖渚友のかつての「仲間」、兎吊木垓輔が囚われる謎めいた研究所―堕落三昧斜道卿壱郎研究施設。友に引き連れられ、兎吊木を救出に向かう「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”の眼前に広げられる戦慄の“情景”。しかしその「終わり」は、さらなる「始まり」の前触れに過ぎなかった―。

著者等紹介

西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。立命館大学在学中。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞、「京都の二十歳」としてデビューする
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

65
鶏なのか卵なのか、この巻を読んでからなのかあの曲を聞いてからなのか、戯言シリーズのことを考える時にはバンプの『モーターサイクル』が強烈に纏わりついて離れない。再読の四冊め。この巻が一番メフィスト的で新本格らしいのかなーと思います。だって密室で、研究者で、人外で、殺人事件です!この二冊、引きこもりだった玖渚ちゃんが久々外出。キャラクターが定まってないので前回読んだ時は『こんなの私の玖渚ちゃんじゃない!』だったけど、いーちゃんの前ではちょっと猫被ってるけどどっちも彼女なんですよね。しかし、この表紙可愛くて好き2016/10/16

流言

58
《死線の蒼》の同胞が一人、最強のクラッカー《害悪細菌》兎吊木垓輔! あるいはまだミステリーだった西尾維新。思い返してみると、以降の作品は殺し名呪い名の露出が増えて《一群》メンバーをメインキャストにした作品はこの一冊しかなかったのだなあと思い返した。あとは脇役の《屍》と外伝の《街》が描かれたくらいか。終わってしまった天才、斜道卿一郎が過去の敵に比べるとどうにも小粒で、やりとりにも思わせぶりにすぎる描写が目立つものの、ほどよくタガが外れて世界をもてあそぶ天才ぶりが描かれておりこれぞ西尾維新と感じさせてくれる。2014/08/07

なつくさ

31
シリーズ第4弾、上巻。玖渚の元チーム、兎吊木垓輔を救うため、【堕落三昧】斜道卿壱郎博士のもとにドロシー一行よろしく、戯言使い一行は赴く。このシリーズは特に考えることなく、物語に流されるままに読んだ方がいいのだと今さらになって実感しました。いっくん。自分だけが他人と違う悲劇だか、何だかを抱えていると思ってるところがまだまだ若人だぜ。嫌いじゃないけれどね。さてさて、下巻はどんな戯言が待っているのかな。いっくんは、心を手に入れるのかな。2023/04/15

K(日和)

31
誰も死なないまま上巻が終わろうとするも、はやり殺人発生。無為式は伊達ではないか。シリーズ全体を貫く「天才」と「凡人」のテーマ。天才とはなにか、天才に対する劣等感、才能の序列。やっと読者である私にも玖渚友の異常さが垣間見えてくるほどに際立ち始める。またいーちゃん、紅い人類最強を引き合いに出すのがお好きなんですね。2017/08/03

Yobata

27
文庫版で〜以下略、再読。戯言シリーズ4作目(上)。斜道卿壱郎の研究施設に囚われの身となっている玖渚友のかつての仲間,兎吊木垓輔を救出しにいーちゃんと友,鈴無さんと共に行く話。今回は上巻で、各キャラ紹介とその絡みが主なので事件も始まってない。ロジカルで哲学的な話が多くて、間延びしてる感が否めないよねw今回登場する新キャラは前作,前々作よりも特段突出したキャラがいないからあんま盛り上がらないよねwまぁメインの兎吊木垓輔とのやり取りと心視先生のキャラがよかったかなw友が死線の蒼になった瞬間もインパクトあった。2013/09/08

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