内容説明
三人の幼児の腹を切り裂いた怪物が十九年後に蘇った。いわくつきの屋敷の地下室には臓腑をさらした幾多の死体。警察が包囲する中、犯人はどこに消えたのか。謎の中心には不幸に取り憑かれた芙路魅という少女が。酸鼻きわまる連続猟奇殺人の「間」に流れこんだ「魔」の正体は。痺れるような暗黒の本格ミステリ。
著者等紹介
積木鏡介[ツミキキョウスケ]
1955年9月1日東京都生まれ。和光大学経済学部経済学科卒。『歪んだ創世記』で第6回メフィスト賞を受賞。異形の世界を描きデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hirayama46
5
密室本という単語がちょっと懐かしい……。短めの分量ながらもごった煮的に詰め込んだ過剰な物語に、腰砕けもののネタを合わせた、いかにも積木鏡介なへんてこ小説。なにしろ一癖あるので人には勧めにくいけれど、こういうの嫌いじゃない……。2018/12/18
お人形
3
ミステリというより、都市伝説ホラーと思った方が楽しめると思います。2016/09/29
saifu
3
全くもって想像通りのオチで積木、やっぱり好きだと思いました。フジコに名前似てるだけじゃなくてキャラも割と似てたなあ。2012/04/20
魄
2
怪談、ホラー、スプラッターと表現してもいい程のおぞましさがこれでもかと盛り込まれた最高傑作。とにかく凄まじかった。終盤まではミステリを読んでいる感覚がほとんどなかったのだが、ラスト数ページの種明かしの鮮やかさたるや!全く想像もしていなかったラストには思わず仰け反った。これは間違いなくミステリだ。しかも上質な。生涯記憶に残るであろう作品のひとつとなった今作をご紹介下さった方に多大なる感謝を。2021/07/01
漣
1
確かに密室と言えば密室だけどさあ。変な話なのに変なとこでルールに忠実なんだよな。東雲と曽我のコンビがもうちょっと濃かったら言うこと無しだったかも。2024/01/12
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