内容説明
多くの死者の想いこもり、少女の亡霊が徘徊するという時計館。訪れた九人の男女を待ち受けるのは無差別殺人。悪夢の三日間の後、生き残る者は果たしているのか。―最終章80頁にわたって次々に解明されるめくるめく真相。これほど悽愴絢爛たるクライマックスを持つ本格ミステリが、かつてあっただろうか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
30
★★★★★シリーズ第5作目にして、これまでの中でも最大の傑作。実は犯人の想定は途中で、ある程度の想定はできたのだが、そのトリックが分からない。練りに練られたストーリーに、最後は驚愕の終結。これほどのまでの作品と生み出せる作者に感嘆するしかない。2020/07/19
うさっち
28
シリーズ第5弾。幽霊検証のため時計館に集まった男女が密室で一人、また一人と殺されていく恐怖はなかなかでした♪本は分厚いし、登場人物が多くて名前覚えられずに何度も人物一覧を見ながら頭フル回転で疲れたけど面白かったです。2015/06/23
Tanaka9999
20
1991年発行、講談社の講談社ノベルス。今回は大がかりな仕掛け。前振り部分が比較的長めだが、今回はそこにトリックのヒントがかなりある。今回のトリックは物理的なものでないだけになかなか気がつくのは難しいような気がする。一応それらしい描写はあるとは思うのですが。2023/12/28
浅見ヨシヒロ
20
分厚いから読めるか不安でしたけどあっという間でしたね。これまでの館シリーズの中で一番スケールが大きいかも。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、今度のトリックも見事。毎回綺麗にだまされてます。2014/03/06
山田太郎
20
再読。トリックは覚えてたけど、犯人はさっぱり覚えてなかったけど、すぐわかった。はじめて読んだときはえらく面白かった気がしたけど、今回はそうでもなかった。2010/10/04
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- 和書
- 札差平十郎 角川文庫